乾坤の夢

　乾坤の夢

乾坤の夢〈上〉 (文春文庫)
津本陽
文藝春秋 1999-12

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慶長三年八月、豊臣秀吉薨去の時、朝鮮に残留する日本軍は六万五千人。家康は秀吉の死を伏せたまま、全軍撤退させようと手だてを講じるのだった。無事帰朝した大名たちの間に起こる対立を利用して、次第に勢力をのばす家康。戦機を待つ野戦の名将は、ついに五十九年の生涯を賭けた大博打に出る。津本版徳川家康の壮大なる幕開け。

乾坤の夢〈中〉 (文春文庫)
津本陽
文藝春秋 1999-12

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わずか半日で決着をみた関ヶ原の戦い。大坂城に入った家康は、今や恐れる者のない覇者となっていた。慶長八年、征夷大将軍に補する旨の詔勅が伏見城にもたらされ、名実ともに武家の棟梁の座に就いた家康は、まず江戸市街の大築造工事に着手する。二年後、家康は将軍の座を秀忠に継職し、念願の豊臣家打倒を画策するのだった。

乾坤の夢〈下〉 (文春文庫)
津本陽
文藝春秋 1999-12

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関ヶ原以来、十五年を隠忍自重した家康が、七十三歳にして宿願の豊臣家打倒に立ち上がる。堅固な大坂城に長期戦は不利とみた家康は、総濠埋立てを条件に一旦和睦する。その後、再び秀頼を挑発、再戦の端緒を掴むのだった―。戦国乱世を負けながらも生き抜いた稀有な男の不屈の精神を余すところなく描いた大長篇。

時代：1598年（慶長三年）～1616年（元和二年）
著者：津本陽
出版：文春文庫
発行：1999年12月

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■　上総介の評価　★★☆☆☆
関ケ原から没するまでの徳川家康の生涯を描いた長編です。やたらと史料の引用が多く、人物もやたらと登場しているけど、脇役となる確固たる人物が定まっていない。なので、出来事を単に追っているだけで、小説としての面白さがありませんでした。
■　主人公
徳川家康（とくがわいえやす）

■　登場する武将
島津義弘（しまづよしひろ）	島津忠恒（しまづただつね）
小西行長（こにしゆきなが）	松浦鎮信（まつうらしげのぶ）
加藤清正（かとうきよまさ）	前田利家（まえだとしいえ）
石田三成（いしだみつなり）	豊臣秀頼（とよとみひでより）
島左近（しまさこん）	細川忠興（ほそかわただおき）
前田利長（まえだとしなが）	増田長盛（ましだながもり）
横山長知（よこやまながとも）	上杉景勝（うえすぎかげかつ）
直江兼続（なおえかねつぐ）	藤田信吉（ふじたのぶよし）
鳥居元忠（とりいもとただ）	長束正家（ながつかまさいえ）
大谷吉継（おおたによしつぐ）	安国寺恵瓊（あんこくじえけい）
吉川広家（きっかわひろいえ）	上林政重（かんばやしまさしげ）
佐野綱正（さのつなまさ）	福島正則（ふくしままさのり）
黒田長政（くろだながまさ）	結城秀康（ゆうきひでやす）
細川幽斎（ほそかわゆうさい）	九鬼嘉隆（くきよしたか）
毛利輝元（もうりてるもと）	織田秀信（おだひでのぶ）
木造具政（こづくりともまさ）	前田玄以（まえだげんい）
井伊直政（いいなおまさ）	村越直吉（むらこしなおよし）
本多忠勝（ほんだただかつ）	池田輝政（いけだてるまさ）
舞野兵庫（まいのひょうご）	後藤又兵衛（ごとうまたべえ）
一柳直盛（ひとつやなぎなおもり）	富田信高（とだのぶたか）
徳川秀忠（とくがわひでただ）	本多正信（ほんだまさのぶ
京極高次（きょうごくたかつぐ）	藤堂高虎（とうどうたかとら）
宇喜多秀家（うきたひでいえ）	蒲生郷舎（がもうさといえ）
島津豊久（しまづとよひさ）	毛利秀元（もうりひでもと）
小早川秀秋（こばやかわひであき）	松平忠吉（まつだいらただよし）
明石全登（あかしてるずみ）	湯浅五助（ゆあさごすけ）
藤堂仁右衛門（とうどうじんうえもん）	石田正継（いしだまさつぐ）
石田正澄（いしだまさずみ）	田中吉政（たなかよしまさ）
立花宗茂（たちばなむねしげ）	奥平信昌（おくだいらのぶまさ）
黒田如水（くろだじょすい）	島津義久（しまづよしひさ）
本多重次（ほんだしげつぐ）	片桐且元（かたぎりかつもと）
伊達政宗（だてまさむね）	大久保長安（おおくぼながやす）
大野治長（おおのはるなが）	松平忠吉（まつだいらただよし）
天野康景（あまのやすかげ）	本多正純（ほんだまさずみ）
安藤直次（あんどうなおつぐ）	筒井定次（つついさだつぐ）
中坊秀祐（なかのぼうひですけ）	前田茂勝（まえだしげかつ）
本多正重（ほんだまさしげ）	小笠原吉次（おがさわらよしつぐ）
平岩親吉（ひらいわちかよし）	板倉勝重（いたくらかつしげ）
有馬晴信（ありまはるのぶ）	織田有楽斎（おだうらくさい）
浅野幸長（あさのよしなが）	土井利勝（どいとしかつ）
岡本大八（おかもとだいはち）	大久保忠隣（おおくぼただちか）
織田常真（おだじょうしん）	片桐貞隆（かたぎりさだたか）
速水守久（はやみもりひさ）	真田昌幸（さなだまさゆき）
真田幸村（さなだゆきむら）	塙団右衛門（ばんだんうえもん）
後藤又兵衛（ごとうまたべえ）	毛利勝永（もうりかつなが）
浅野長晟（あさのながあきら）	南部利直（なんぶとしなお）
本多忠政（ほんだただまさ）	古田重治（ふるたしげはる）
蜂須賀至鎮（はちすかよししげ）	佐竹義宣（さたけよしのぶ）
木村重成（きむらしげなり）	薄田兼相（すすきだかねすけ）
池田忠継（いけだただつぐ）	前田利光（まえだとしみつ）
南条忠成（なんじょうただなり）	小幡勘兵衛（おばたかんべえ）
織田長頼（おだながより）	水野勝成（みずのかつなり）
岡部則網（おかべのりつな）	亀田大隈（かめだおおすみ）
片倉重綱（かたくらしげつな）	松平忠輝（まつだいらただてる）
長宗我部盛親（ちょうそかべもりたか）	井伊直孝（いいなおたか）
本多忠朝（ほんだただとも）	真田大助（さなだだいすけ）
大久保彦左衛門（おおくぼひこざえもん）

■　その他の登場人物
宗庵（そうあん）	於大（おだい）
千姫（せんひめ）	角倉了以（すみくらりょうい）
淀殿（よどどの）	北政所（きたまんどころ）
春日局（かすがのつぼね）	ウイリアム・アダムス
金地院崇伝（こんちいんすうでん）	南光坊天海（なんこうぼうてんかい）
大蔵卿局（おおくらきょうのつぼね）	常高院（じょうこういん）

＊印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人