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 本多正純(ほんだまさずみ) 1565〜1637

412203132X汚名―本多正純の悲劇
杉本 苑子
中央公論社 1998-05

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本多正信の嫡男。上野介。父の出奔により本多一族に育てられる。十九歳のとき徳川家康に仕える。
関ヶ原後に下野・小山三万三千石の大名となる。秀忠が将軍職を継ぎ、家康が大御所政治を取り始めると、その最高指導者となる。貿易・外交の責任者となり、諸大名への貿易許可を出す権限を与えられる。
大坂冬の陣の契機となる「方広寺鐘銘事件」を金地院崇伝と共に画策。豊臣家との和議の交渉役となり、大阪城の外堀だけの埋め立ての約束を反故し、内堀まで埋め立てして豊臣家を追い詰め、大坂夏の陣のきっかけを作った。
家康と父・正信が相次いで亡くなると幕府における発言力が低下。江戸で秀忠政権の一人となるが、幕閣は秀忠の側近・土井利勝・酒井忠世・安藤重信らが占め、正純はその中で浮いた存在となっていく。
小山から宇都宮十五万石に加増となるが、日光東照宮参拝を終えた秀忠を宇都宮で暗殺することを企てたとして配流(宇都宮釣り天井事件)。
出羽横手に千石だけ与えられて、佐竹義隆預かりの身となり、七十二歳で没す。


妻:?
父:本多正信
子:正勝
兄弟:政重(弟)、忠純(弟)


 ■ 主役の本
家康の謀臣 本多正信・正純(「家康・十六武将」収録) 徳永真一郎 PHP文庫 文庫 ★★★☆☆
御家の狗 岳宏一郎 朝日新聞社
風の如く水の如く 安部龍太郎 集英社文庫 文庫 ★★★★★
残月隠密帳―将軍家の刺客 南原幹雄 徳間文庫 文庫 ★★★☆☆
本多上野介正純(「大名廃絶録」収録) 南條範夫 文春文庫 文庫 ★★☆☆☆
本多正純異聞 斉藤吉見 実業之日本社 ★★★☆☆
釣天井事件−本多正純(「霧に消えた影」収録) 池波正太郎 PHP文庫 文庫 ★★★☆☆
 ■ 脇役の本
生きて候 安部龍太郎 集英社 ★★★★★
真田大戦記 竹中亮 歴史群像新書 1〜10 新書 ★★★★★
弓は袋へ(「弓は袋へ」収録) 白石一郎 新潮文庫 文庫 ★★★★★
家康と権之丞 火坂雅志 朝日新聞社 ★★★★☆
落ちた花は西へ奔れ 岡田秀文 光文社 ★★★★☆
半蔵の槍 嶋津義忠 講談社文庫 文庫 ★★★★★
天駆け地徂く 服部三蔵と本多正純 嶋津義忠 講談社文庫 文庫 ★★★★☆
加納殿の復讐(「槍弾正の逆襲」収録) 中村彰彦 角川文庫 文庫 ★★★☆☆
水の砦 福島正則最後の闘い 大久保智弘 講談社文庫 文庫 ★★★★☆
鉄砲間者(「太陽を斬る」収録) 南原幹雄 PHP文庫 文庫 ★★☆☆☆
汚名 本多正純の悲劇 杉本苑子 中央公論社 文庫 ★★★★★

 ■ 関連グッズ





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