真田大戦記

真田大戦記(1)影武者・豊臣秀頼 真田大戦記〈1〉影武者・豊臣秀頼
関ケ原終結後、石田三成は豊臣家存続をかけて加藤清正に密書を送った。死を前にした三成の言葉に深い感銘を受けた清正は、豊臣家のために立ち上がることを決意する。一方、真田幸村も徳川の天下を黙って見ているような男ではなかった。この知将の心中には常人では考えつかない遠謀が秘められていたのだ。今、新たな天下人となるべく、甲賀を従えた真田が動き始める。伊達、上杉も不気味に策動する。そして、いま一人、佐助という男が影で走り始めた。秀頼の影武者となるこの男に秘められた驚愕の事実とは?果たして最後に天下を奪取するのは誰なのか。


真田大戦記(2)激闘・真田丸血戦 真田大戦記〈2〉激闘・真田丸血戦
豊臣秀頼の命を受け、ついに真田幸村が大坂城へ入城した。幸村だけではない。後藤又兵衛、小早川元景(秀包)、長曽我部盛親、明石全登、毛利勝永など、名だたる武将達が豊家のもとに集まったのだ。一方、家康をはじめとする徳川軍十万は、大坂城を攻めるべく駿府を出立した。まさにいま、大坂の陣の幕が切って落とされたのである。この時、幸村は神算鬼謀の深謀をもって、徳川軍を蹴散らそうとしていた。それは、未だかつてどんな智将も考え得たことのない、壮大な戦略だった。東西逆転!夏の陣の戦いがいま一変する。第五回歴史群像大賞奨励賞受賞作。


真田大戦記(3)徳川秀忠・江戸大返し 真田大戦記〈3〉徳川秀忠・江戸大返し
大坂夏の陣が始まった。しかし、形勢は豊臣方にとって圧倒的に不利であり、大坂落城は時間の問題と思れた。だが実は、それは真田幸村が仕組んだ囮戦術にすぎなかったのだ。幸村は伊達政宗、上杉景勝と同盟を結び、徳川本隊が大坂攻めを行っている間に、江戸城に怒濤の攻撃を開始した。それだけではない。東北では伊達の豪将・片倉小十郎が最上を、上杉の軍師・直江兼続が悲願の越後奪還を狙って出陣する。そして、紀伊では小早川元景率いる村上水軍が、仇敵九鬼水軍を相手に海戦を挑もうとしていた。果たして大坂方と徳川方の逆転は相成るのか。



真田大戦記(4)智将・真田大助の秘策 真田大戦記 (4) 智将・真田大助の秘策
東西天下逆転の計を成し遂げた真田幸村は、ついに江戸に入城した。しかし、幸村の深謀は尽きない。新豊臣政権を発足させるだけでなく、東に王朝を移転するという大計を計ったのだ。一方、江戸城落城を知った徳川秀忠は、逆転の機会を虎視眈々と狙っていた。 







真田大戦記(5)加藤清正・最後の聖戦 真田大戦記〈5〉加藤清正・最後の聖戦
真田幸村の打ち立てた東西逆転の計によって、伊達政宗、上杉景勝をはじめとする新豊臣政権が江戸に誕生した。一方、大坂では徳川秀忠が江戸を逆襲すべく、復讐の機会を虎視眈々と狙っている。この豊臣優勢の現状を打破するために、徳川の策士・天海は豊臣の象徴ともいうべき湖月尼(寧々の法名)を捕らえようと画策した。これを知った加藤清正は、最後の戦いに挑むべく高台寺に向かってひた走る。他方、嫡男を殺された福島正則は修羅と化し、小田原に怒濤の進撃を開始した。果たして難攻不落の小田原城を陥とす術はあるのか?幸村の秘策は如何に。




真田大戦記(6)真田信之からの挑戦状 真田大戦記〈6〉真田信之からの挑戦状
巨人・徳川家康が蘇った!死んだはずの家康から届いた書状に、天下の諸大名はことごとく震撼する。何と家康は天下を擾乱させた逆賊豊家を誅するために、地獄の淵から生還したというのだ。この一事によって、豊臣方に傾いていた天下の趨勢はにわかに崩れ始める。家康がまず狙ったのは、和歌山の城主浅野長晟だった。それだけではない。独立を表明した毛利一族にも、その魔手は向けられる。家康の狙いは、まず西国を奪取することにあったのだ。家康の謀計が次々と開かれる。果たしてこの巨魁の逆襲に、真田幸村は立ち向かうことができるのか。




真田大戦記(7)徳川家康・血の粛清
真田大戦記〈7〉徳川家康・血の粛清
西朝暦元和二年(一六一六)秋、豊臣・徳川両軍はついに激突を開始した。立花宗茂と直江兼続、そして片倉小十郎重綱は、北関東戦線において先陣を切り、箕輪・倉賀野で徳川軍と激闘する。九州では、関門海峡を渡って雪崩込もうとする徳川軍を九州連合が粉砕し、瀬戸の鷹・小早川元景率いる村上水軍が九鬼水軍を迎え撃つ。瀬戸内では豊臣四国勢が本土上陸を敢行し、相模では宇喜多秀家が馬入川を挟んで、決死の戦いに突入した。そして、ついに家康は不気味な西進を開始する。家康の真意はどこにあるのか。幸村との最終決戦の地は果たして何処に―。



真田大戦記(8)風雲・真田幸村真田大戦記〈8〉風雲・真田幸村
豊臣・徳川両軍の雌雄を決するべき戦いの火蓋が、ついに切って落とされた!両軍は笛吹川を挟んで布陣し、川中島の地で未曾有の決戦に突入する。幸村、家康の知力の限りを尽くした戦略・戦術が激突する。死兵と化した軍勢がぶつかり合い、血で血を洗う激闘を繰り広げる。その裏面で、真田十の影、裏柳生、真田の草が疾駆する。戦いは徳川方優勢に思われたが、この時、幸村の心中には、家康を震撼させる恐るべき秘策が隠されていた。果たして幸村は家康の首級をあげることができるのか。新・川中島決戦―関ヶ原を超える天下分け目の戦いの帰趨は如何に。第五回歴史群像大賞奨励賞受賞作。



真田大戦記(9)将軍秀忠・究極の決断真田大戦記〈9〉将軍秀忠・究極の決断
東朝暦慶長二十一年(一六一六)、豊臣・徳川の両軍が激突し、死闘を繰り広げた新・川中島の決戦は、家康の策謀によって停戦、和議となった。しかし、これを受け入れぬ者がいた。六甲山中に潜む四国勢・真田大助、長曾我部盛親、塙団右衛門の勇将達である。三将は三千の軍勢を率い、徳川秀忠が陣取る二条城を奪取せんと奇襲を開始する。しかし、この血気に逸った行動が、豊臣方を未曾有の窮地に追いやった。果たして、真田幸村はこれをくい止めることができるのか。その悲情の決断が下された時、将軍秀忠がさらなる秘計をもって幸村の前に立ちはだかる。



真田大戦記(10)鬼神・真田幸村真田大戦記〈10〉鬼神・真田幸村
徳川秀忠の命を賭した秘計によって、豊臣勢は未曾有の窮地に陥った。家康は秀忠謀殺を理由に、一方的に和議を破棄し、最終決戦を挑もうと画策する。しかし、今なお雪深い地にその主戦力を抱える豊臣方は、全兵力を投入することができずに苦悩する。家康はさらなる謀略を仕掛け、奥州の雄・伊達政宗の心を根底より揺さぶった。そして豊臣・徳川両軍は、ついに馬入川において最後の決戦を開始する。家康は幸村が己の命を奪うべく、必ずや駿府に奇襲をかけると読んだ。しかし、幸村の狙いは別のところにあった。それは、幸村が仕掛けた最後の深謀だった。


時代:1600年(慶長五年)〜16年(慶長三年)

著者:竹中亮
出版:歴史群像新書
発行:1999年8月〜2002年5月


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 ■ 上総介の評価 ★★★★★

 学研の歴史群像新書のシミュレーション物。関ヶ原後に始まる真田幸村の智謀の数々に脱帽。伊達・上杉をはじめとして徳川に反抗する大名を豊臣を盟主に糾合。徳川幕府に立ち向かう中で、幸村の痛快な遠謀が炸裂します。全10巻の大作ですが、様々な展開が張られていて飽きさせないところは流石第五回歴史群像大賞奨励賞受賞作ですね。武将の紹介はまだ途中ですのでご勘弁を。

 ■ 主人公
真田幸村(さなだゆきむら) 三雲佐助(みぐもさすけ)
徳川家康(とくがわいえやす)

 ■ 脇役
加藤清正(かとうきよまさ) 本多正純(ほんだまさずみ)
伊達政宗(だてまさむね) 上杉景勝(うえすぎかげかつ)
後藤又兵衛(ごとうまたべえ) 小早川元景(こばやかわもとかげ)
土井利勝(どいとしかつ) 本多正信(ほんだまさのぶ)
松平信綱(まつだいらのぶつな) 真田信之(さなだのぶゆき)
直江兼続(なおえかねつぐ) 徳川秀忠(とくがわひでただ)

 ■ 登場する武将
石田三成(いしだみつなり) 黒田如水(くろだじょすい)
福島正則(ふくしままさのり) 浅野幸長(あさのよしなが)
片桐且元(かたぎりかつもと) 藤堂高虎(とうどうたかとら)
根津甚八(ねづじんぱち) 筧十蔵(かけいじゅうぞう)
真田昌幸(さなだまさゆき) 穴山小助(あなやまこすけ)
由利鎌之助(ゆりかまのすけ) 加藤与左衛門(かとうよざえもん)
海野六郎(うんのろくろう) 望月六郎(もちづきろくろう)
吉川広家(きっかわひろいえ) 毛利輝元(もうりてるもと)
渡辺勘兵衛(わたなべかんべえ) 豊臣秀頼(とよとみひでより)
細川忠興(ほそかわただおき) 服部正就(はっとりまさなり)
板倉勝重(いたくらかつしげ) 大野治長(おおのはるなが)
毛利勝永(もうりかつなが) 長宗我部盛親(ちょうそかべもりちか)
塙団右衛門(ばんだんえもん) 木村重成(きむらしげなり)
真田大助(さなだだいすけ) 明石全登(あかしたけのり)
本多政重(ほんだまさしげ) 片倉小十郎(かたくらこじゅうろう)
伊達成実(だてしげざね) 立花宗茂(たちばなむねしげ)
柳生宗矩(やぎゅうむねのり) 大野治房(おおのはるふさ)
村上新左衛門(むかかみしんざえもん) 井上正就(いのうえまさなり)
黒田長政(くろだながまさ) 宮本武蔵(みやもとむさし)
鳥居忠政(とりいただまさ) 浅野長晟(あさのながあきら)
石川昭光(いしかわあきみつ) 色部光長(いろべみつなが)
蒲生忠郷(がもうたださと) 前田利常(まえだとしつね)
伊達宗利(だてむねとし) 前田宗悦(まえだそうえつ)
河村長右衛門(かわむらちょうえもん) 九鬼守隆(くきもりたか)
桑名弥次兵衛(くわなやじへえ) 伊達秀宗(だてひでむね)
柳生十兵衛(やぎゅうじゅうべえ) 野方甚右衛門(のかたじんえもん)
狭川甲斐(さがわかい) 島津家久(しまづいえひさ)
加藤忠広(かとうただひろ) 蜂須賀至鎮(はちすかよししげ)
里見忠義(さとみただよし) 細川興秋(ほそかわおきあき)
飯田覚兵衛(いいだかくべえ) 三宅角左衛門(みやけかくざえもん)
鍋島直茂(なべしまなおしげ) 加藤美作(かとうみまさか)
和久宗是(わくそうぜ) 脇坂安治(わきさかやすはる)
佃十成(つくだかずなり) 足立半右衛門(あだちはんえもん)
蜂須賀家政(はちすかいえまさ) 藤堂高吉(とうどうたかよし)
徳川家光(とくがわいえみつ) 青山忠俊(あおやまただとし)
酒井忠利(さかいただとし) 酒井重忠(さかいしげさだ)
*萩原猶左衛門(はぎわらなおざえもん) *土井元政(どいもとまさ)
堀江頼忠(ほりよりただ) 宇喜多秀家(うきたひでいえ)
*小瀬源内(こぜげんない) 毛利元鎮(こばやかわもとしげ)
真田大八(さなだだいはち) 玉置甚三郎(たまきじんざぶろう)
母里太兵衛(もりたへえ) 徳川忠長(とくがわただなが)
後藤左門(ごとうさもん) 板倉重昌(いたくらしげまさ)
*大辻作兵衛(おおつじさくべえ) *津田四郎兵衛(つだしろべえ)
*原孫四郎(げんまごしろう) 佐竹義宣(さたけよしのぶ)
*正木源七郎(まさきげんしちろう) *上野大蔵(うえのだいぞう)
上田宗箇(うえだそうこ) 柳生兵庫(やぎゅうひょうご)
*永井将監(ながいしょうげん) 津軽信牧(つがるのぶひら)
亀田大隈(かめだおおすみ) 吉川広正(きっかわひろまさ)
吉見広長(よしみひろなが) 浅野忠知(あさのただとも)
新納忠増(にいろただます) 谷彦十郎(たにひこじゅうろう)
松平忠直(まつだいらただなお) 徳川頼房(とくがわよりふさ)
松平忠輝(まつだいらただてる) 向井将監(むかいしょうげん)
*獅子堀正嗣(ししぼりまさつぐ) 榊原康勝(さかきばらやすかつ)
安井市右衛門(やすいいちえもん) 井上外記(いのうえげき)
酒井忠世(さかいただよ) 十時連貞(とときつれさだ)
酒井忠勝(さかいただかつ) 和田忠兵衛(わだちゅうべえ)
徳川義直(とくがわよしなお) 徳川頼宣(とくがわよりのぶ)
本多忠刻(ほんだただとき) *山本九兵衛(やまもとくへえ)
高田又兵衛(たかだまたべえ) 木村助九郎(きむらすけくろう)
*柳生源太夫(やぎゅうげんだゆう) 出淵平兵衛(いずぶちへいべえ)
丸目蔵人(まるめくらんど) 高田三之丞(たかださんのじょう)
*松下源太夫(まつしたげんだゆう) *横山佐次兵衛(よこやまさじべえ)
*山形八郎右衛門(やまがたはちろうえもん) *岩城正秀(いわきまさひで)
高山右近(たかやまうこん) 毛谷村六助(けやむらろくすけ)
田中甚兵衛(たなかじんべえ)

 ■ その他の登場人物
戸沢白雲斎(とざわはくうんさい) *楓(かえで)
山岡道阿弥(やまおかどうあみ) 淀の方(よどのかた)
服部才蔵(はっとりさいぞう) *三好伊三(みよしいさ)
*三好清海(みよしきよみ) 湖月尼(こげつに)
常高院(じょうこういん) 南光坊天海(なんこうぼうてんかい)
楯岡道順(たておかどうじゅん) 高野小天狗(たかのこてんぐ)
呉羽自然坊(くれはじねんぼう) *上総村三平(かずさむらさんぺい)
今出川晴季(いまでがわはるすえ) 千姫(せんひめ)
*青龍帝(せいりゅうてい) 三浦按針(みうらあんじん)
座頭一(ざとういち) お福(おふく)
江与(えよ) 割田新兵衛(わりたしんべえ)
*犬塚志乃(いぬづかしの) 向坂甚内(こうさかじんない)
馬木家六(まぎいえろく) 施薬院宗伯(せやくいんそうはく)
*津田武大夫(つだぶだゆう) 佐渡島正吉(さどしましょうきち)
お六(おろく) *多羅尾又兵衛(たらおまたべえ)
伊木七郎(いきしちろう) *田辺三十郎(たなべさんじゅうろう)
唐沢玄蕃(からさわげんば) 結(ゆい)
高橋半九郎(たかはしはんくろう) 益田甚兵衛(ますだじんべえ)
陳元鬢(ちんげんびん) 関口弥六右衛門(せきぐちやろくえもん)
東岳(とうがく) 大国鬼平(おおくにきへい)


*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人

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