真田太平記

真田太平記(第1巻)天魔の夏真田太平記(第1巻)天魔の夏
天正10年(1582年)3月、織田・徳川連合軍によって戦国随一の精強さを誇った武田軍団が滅ぼされ、宿将真田昌幸は上・信二州に孤立、試練の時を迎えたところからこの長い物語は始まる。武勇と知謀に長けた昌幸は、天下の帰趨を探るべく手飼いの真田忍びたちを四方に飛ばせ、新しい時代の主・織田信長にいったんは臣従するのだが、その夏、またも驚天動地の事態が待ちうけていた。全12冊。




真田太平記(第2巻)秘密真田太平記(第2巻)秘密
天下統一を目前にした織田信長が本能寺に討たれたことから、諸雄は再びいろめきたつ。上・信二州に割拠する真田昌幸は、関東の北条、東海の徳川、越後の上杉と対峙しつつ、己れの命運を上田築城に賭けた。一方、昌幸の二人の子供、兄の源三郎信幸と弟の源二郎幸村、そして従兄弟の樋口角兵衛をめぐる真田家の複雑に入り組んだ血筋が、小国の行方に微妙な影を落としてゆく。




真田太平記(第3巻)上田攻め真田太平記(第3巻)上田攻め
上州・沼田城の帰属をめぐり北条家と争う真田昌幸は、ついに徳川・北条連合軍と戦端を開く。出来たばかりの上田城に拠った昌幸父子は、捨身の決戦で数倍の敵を退ける。そして、旧態依然たる北条家のふるまいに嫌気がさした豊臣秀吉は、甲賀忍びの御伽衆・山中長俊の仕組んだ謀略を使って開戦にもちこみ小田原城を攻め落とす。こうして秀吉の天下統一はなったのだが…。




真田太平記(第4巻)甲賀問答真田太平記(第4巻)甲賀問答
天下統一をなしとげた豊臣秀吉は、これまでとは人柄も変ったようになり、無謀な朝鮮出兵を号令する。そこに豊臣政権のほころび目を見てとった甲賀忍びの頭領・山中俊房は、秀吉の御伽衆である従弟の山中長俊に早くも手をまわし徳川方への加担を説く。ここに甲賀忍びと真田の草の者との凄絶な戦いが開始され、壷谷又五郎や女忍者お江の常人には推しはかれない活躍が繰り広げられる。




真田太平記(第5巻)秀頼誕生真田太平記(第5巻)秀頼誕生
肉親を次々と失い朝鮮出兵もうまくゆかず、豊臣秀吉は日に日に生気を失っていく。秀吉歿後をにらんで諸雄は動き始めるが、思いがけず秀頼が誕生したことで天下の行方は混沌となる。いったんは次の天下の主は徳川家康をおいて外にないと確信した真田昌幸であったが、「好きな男」秀吉の世継ぎに己れの命運を賭けようとして、徳川方から嫁をもらった長男・信幸との関係が微妙になる。




真田太平記(第6巻)家康東下真田太平記(第6巻)家康東下
幼い秀頼と豊臣家の行方を案じつつ秀吉が亡くなると、徳川家康は朝鮮の役での文治派と武断派の対立を巧みに操りつつ豊臣家を分断していく。そして石田三成と結んだ上杉景勝を撃つべく家康が会津に兵を進めると、三成が兵を挙げ、ここに東西決戦の陣形が定まる。この重大局面にあたって真田父子は会津出陣の途上で一夜会談し、昌幸と幸村は徳川軍団を離れて上田城に帰り、信幸は留まる。




真田太平記(第7巻)関ヶ原真田太平記(第7巻)関ヶ原
会津出陣中の徳川軍団から離れ、上田に帰った真田昌幸・幸村は、ただちに城の守りを固める。家康は息子秀忠に中山道をゆく第二軍を率いさせ、真田信幸に先陣を命ずる。秀忠軍四万を上田城に迎えうった真田父子は、様々な謀略を使ってこれを釘づけとし、ついに関ケ原の決戦に間に合わせなかった。真田父子が徳川軍の約半分を削いだにもかかわらず、結束のはかれぬ西軍は家康に敗れる。




真田太平記(第8巻)紀州九度山真田太平記(第8巻)紀州九度山
真田昌幸・幸村のために関ケ原の決戦に間に合えなかった徳川秀忠は、家康から痛烈な叱責をうける。家康は真田父子に切腹を申しつける決意でいたのだが、真田信幸の舅で徳川家譜代の重臣・本多忠勝の戦も辞さぬ助命嘆願に屈して紀州九度山に蟄居させることになる。わずかの家来だけをつれて九度山に移った父子は「関ケ原の戦い」が再びおとずれる日を夢見て孤立した日々をおくる。




真田太平記(第9巻)二条城真田太平記(第9巻)二条城
淀君によって大坂城から一歩も外に出されたことのなかった秀頼であったが、豊臣家を思う加藤清正らの奔走によって、ついに二条城において家康との対面が実現する。しかし立派に成長した秀頼の姿は、あらためて家康に豊臣家取潰しの決意を固めさせ、甲賀忍びに清正毒殺の使命が下る。東西手切れに向かって情勢が緊迫化する中、その日を見ることなく真田昌幸は九度山で永眠する。




真田太平記(第10巻)大坂入城真田太平記(第10巻)大坂入城
徳川家康が方広寺の鐘銘に難癖をつけるなどして強引に豊臣方を開戦に追い込むのを見てとった真田幸村は、密かに九度山をぬけ出て大坂城に入ることを決意する。大坂入城を果たした幸村は、外壕の外に真田丸と名づけた小さな砦を設け、これに拠って徳川軍を散々に打ちすえる。この一戦によって幸村の武名が初めて天下に轟くが、すでに家康の和平工作が淀君周辺に及んでいるのだった。




真田太平記(第11巻)大坂夏の陣真田太平記(第11巻)大坂夏の陣
和議休戦の翌日から、徳川家康はすべての参陣者を動員して外濠のみならず内濠までも埋め立てさせ、真田丸もまた破却されてしまう。幸村を取りこもうとする家康の計略により、信之(信幸改め)と幸村は京都で会見するが、幸村の家康の首を取るという信念はゆるがない。元和元年5月7日、裸城となった大坂城を打って出た幸村は、若き日の予感どおりに向井佐平次とともに戦場に倒れる。




真田太平記(第12巻)雲の峰真田太平記(第12巻)雲の峰
関ヶ原の折の屈辱を忘れかねる徳川秀忠は、家康が死去するとただちに信之の真田藩に襲いかかった。秀忠は、信之の側近に送り込んだ隠密を使い、冬の陣の直後に幸村と密会した事実を突いて取潰しに追込もうとするが、ただ1人生き残った草の者お江の活躍で信之は難をまぬがれる。そんなある日、上田城に向井佐助の最期を見とった摂津の農夫が遺品を届けに現われる…。全12巻完結。




時代:1582年(天正十年)〜1622年(元和八年)
著者:池波正太郎
出版:新潮文庫
発行:1987年10月


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 ■ 上総介の評価 ★★★★★

 真田昌幸・幸村・信之を中心に、天正から元和までの40年間を描いた長編小説です。自らの器量で天下分け目の戦いに参加して所領拡大を狙った謀将・昌幸。天下へ自らの軍略を示すことを望んだ天才・幸村。そしてひたすら真田家の存続を考え、徳川家に従った信之。真田三代のそれぞれの生き様を歯切れよく描いています。そしてもう一つの魅力は真田家の草の者と甲賀忍者との死闘。これらを織り交ぜ、リアリティのある面白さ。これは楽しめます。

 ■ 主人公
真田昌幸(さなだまさゆき) 真田幸村(さなだゆきむら)
真田信之(さなだのぶゆき)

 ■ 脇役
*向井佐平次(むかいさへいじ) *お江(おこう)
*壺屋又五郎(つぼやまたごろう) 徳川家康(とくがわいえやす)
*向井佐助(むかいさすけ) 鈴木右近(すずきうこん)
*奥村弥五兵衛(おくむらやごべえ)

 ■ 登場する武将
*立木四郎左衛門(たちきしろうざえもん) 武田勝頼(たけだかつより)
小山田信茂(おやまだのぶしげ) 土屋惣蔵(つちやそうぞう)
矢沢頼康(やざわよりやす) 矢沢頼綱(やざわよりつな)
真田信伊(さなだのぶただ) 沼田平八郎(ぬまたへいはちろう)
金子新左衛門(かねこしんざえもん) 織田信長(おだのぶなが)
滝川義太夫(たきがわぎだゆう) 滝川一益(たきがわかずます)
豊臣秀吉(とよとみひでよし) 鈴木主水(すずきもんど)
*師田頼母(もろたたのも) *樋口角兵衛(ひぐちかくべえ)
中山九兵衛(なかやまくへえ) 池田恒興(いけだつねおき)
本多忠勝(ほんだただかつ) 上杉景勝(うえすぎかげかつ)
大久保忠世(おおくぼただよ) 鳥居元忠(とりいもとただ)
北条氏政(ほうじょううじまさ) 北条氏直(ほうじょううじなお)
山中長俊(やまなかながとし) 猪股能登守(いのまたのとのかみ)
石田三成(いしだみつなり) 渡辺勘兵衛(わたなべかんべえ)
宗義調(そうよししげ) 山中俊房(やまなかとしふさ)
*安田新右衛門(やすだしんえもん) 柳生五郎右衛門(やぎゅうごろうえもん)
大谷吉継(おおたによしつぐ) 柳生宗厳(やぎゅうむねよし)
小西行長(こにしゆきなが) 加藤清正(かとうきよまさ)
前田利家(まえだとしいえ) 前田利長(まえだとしなが)
池田綱重(いけだつなしげ) 石田正澄(いしだまさずみ)
佐竹義宣(さたけよしのぶ) 宇喜多秀家(うきたひでいえ)
島左近(しまさこん) 堀尾吉晴(ほりおよしはる)
黒田長政(くろだながまさ) *赤沼瀬兵衛(あかぬませべえ)
横山長知(よこやまながとも) 本多正重(ほんだまさしげ)
藤田信吉(ふじたのぶよし) 直江兼続(なおえかねつぐ)
福島正則(ふくしままさのり) 鳥居元忠(とりいもとただ)
京極高次(きょうごくたかつぐ) 長束正家(ながつかまさいえ)
本多正信(ほんだまさのぶ) 井伊直政(いいなおまさ)
中村一氏(なかむらかずうじ) 湯浅五助(ゆあさごすけ)
樫原彦右衛門(かしはらひこえもん) 平塚為広(ひらつかためひろ)
毛利輝元(もうりてるもと) 増田長盛(ましたながもり)
小早川秀秋(こばやかわひであき) 島津義弘(しまづよしひろ)
小山田茂誠(おやまだしげまさ) 富田信高(とみたのぶたか)
福島高晴(ふくしまたかはる) 村越直吉(むらこしなおよし)
織田秀信(おだひでのぶ) 木造具康(きつくりともやす)
前田玄以(まえだげんい) 滝川三九郎(たきがわさんくろう)
池田輝政(いけだてるまさ) 島津豊久(しまづとよひさ)
徳川秀忠(とくがわひでただ) 本多忠政(ほんだただまさ)
*木村甚右衛門(きむらじんえもん) *鴨屋甚左衛門(かものやじんざえもん)
戸田勝成(とだかつしげ) 伴長信(ともながのぶ)
湯浅五助(ゆあさごすけ) 浅野幸長(あさのよしなが)
吉川広家(きっかわひろいえ) 平岡頼勝(ひらおかよりかつ)
竹中重門(たけなかしげかど) 松野主馬(まつのしゅめ)
毛利秀元(もうりひでもと) 榊原康政(さかきばらやすまさ)
石田正継(いしだまさつぐ) 石田正澄(いしだまさずみ)
田中吉政(たなかよしまさ) 水野勝成(みずのかつなり)
福原長尭(ふくはらながたか) 安国寺恵瓊(あんこくじえけい)
横田村詮(よこたむらあき) 中村一忠(なかむらかずただ)
長宗我部盛親(ちょうそかべもりちか) 福島正之(ふくしままさゆき)
*鎌田兵四郎(かまたひょうしろう) 飯田覚兵衛(いいだかくべえ)
平岩親吉(ひらいわちかよし) 豊臣秀頼(とよとみひでより)
片桐且元(かたぎりかつもと) 真田大助(さなだだいすけ)
大野治長(おおのはるなが) *伴野久右衛門(ばんのきゅうえもん)
神田対馬守(かんだつしまのかみ) *山田又八郎(やまだまたはちろう)
*馬場彦四郎(ばばひこしろう) *小川治郎右衛門(おがわじろうえもん)
*赤沼瀬兵衛(あかぬませべえ) 本多正純(ほんだまさずみ)
織田常真(おだじょうしん) *小島庄兵衛(こじましょうべえ)
織田有楽(おだうらく) 速水守久(はやみもりひさ)
板倉勝重(いたくらかつしげ) *原蔵人(はらくらんど)
福島丹波(ふくしまたんば) 浅野長晟(あさのながあきら)
伊木七郎右衛門(いきしちろうえもん) 高梨内記(たかなしないき)
青柳清庵(あおやぎせいあん) 後藤基次(ごとうもとつぐ)
毛利勝永(もうりかつなが) 本多政重(ほんだまさしげ)
渡辺勘兵衛(わたなべかんべえ) 本多忠朝(ほんだただとも)
松平忠直(まつだいらただなお) 明石全登(あかしてるずみ)
真田信吉(さなだのぶよし) *山崎瀬兵衛(やまざきせべえ)
木村土佐守(きむらとさのかみ) 土井利勝(どいとしかつ)
酒井忠世(さかいただよ) *金子虎太郎(かねことらたろう)

 ■ その他の登場人物
山手殿(やまてどの) *姉山甚八(あねやまじんぱち)
*久野(ひさの) *小助(こすけ)
*お徳(おとく) *もよ
*山田弥助(やまだやすけ) *鞍掛八郎(くらかけはちろう)
*栄子(えいこ) *柏木吉兵衛(かしわぎきちべえ)
*心山和尚(しんざんおしょう) *住吉慶春(すみよしけいしゅん)
小松殿(こまつどの) *於順(おじゅん)
*杉坂重五郎(すぎさかじゅうごろう) *五瀬の太郎次(ごせのたろうじ)
*猫田与助(ねこたよすけ) *田子庄左衛門(たごしょうざえもん)
*横沢与七(よこざわよしち) *瀬戸伴蔵(せとのはんぞう)
*佐久間峰蔵(さくまみねぞう) 淀の方(よどのかた)
*池の脇の藤左(いけのわきのとうざ) 西笑(さいしょう)
*おくに 松子(まつこ)
*伏屋太平(ふせやたへい) 高台院(こうだいいん)
*小竹万蔵(こたけまんぞう) 於菊(おきく)
*宮塚才蔵(みやのつかさいぞう) *はる
小野お通(おののおつう) *半兵衛(はんべえ)
*お才(おさい) *中原丈助(なかはらじょうすけ)
海北友松(かいほうゆうしょう) *平谷伊平(ひらたにいへい)
*曾根十蔵(そねじゅうぞう) *永井養順(ながいようじゅん)
*迫小四郎(はさまこしろう) *慈海(じかい)
*片山梅春(かたやまばいしゅん) *三津(みつ)
大蔵卿局(おおくらきょうのつぼね) 常高院(じょうこういん)
千姫(せんひめ) *伊佐(いさ)
*宮下藤兵衛(みやしたとうべえ) *小佐(こさ)
*田中三蔵(たなかさんぞう) *徳之助(とくのすけ)
*亀之助(かめのすけ)

*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人

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