覇者 信濃戦雲録 第2部

4396333439 覇者 上 (1)
井沢 元彦
祥伝社 2007-03

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天下へ号令をかけるべく、西へ向かう最強武田軍…
「後継ぎは勝頼にあらず」と言い切った信玄の真意とは?

「欲目(よくめ)――人は欲をもって物を見ると正しい判断ができなくなる」武田信玄は、亡き山本勘助の“軍略の極意”を思い出した。浜松城に籠城(ろうじょう)する徳川家康をおびき出す秘策が決まった瞬間だ。三方ヶ原(みかたがはら)で完膚(かんぷ)無きまでに家康を敗り、さらに京を目指す信玄だったが……。「三年間、わが喪を秘せ」と遺言した信玄の深謀遠慮(しんぼうえんりょ)とは何だったのか? 信濃戦雲録第二部の開幕!

4396333447覇者―長編歴史小説 (下)
井沢 元彦
祥伝社 2007-03

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勇猛勝頼vs.冷厳信長
欲、慢心、疑心、嫉妬、執着…
一点の心の曇りが勝敗を分けた!

破竹(はちく)の勢いの織田信長。それを阻止(そし)するには、石山本願寺法主顕如(ほっすけんにょ)、さらに西国の太守毛利家と手を結ぶべきであった。しかし、武田勝頼は信玄の遺言を無視し、亡き勘助の側近さえも退けて邁進(まいしん)する。長篠(ながしの)城の攻防、設楽(したら)ヶ原の決戦の勝敗を分けたものは何だったのか? 戦国の武将たちを突き動かす欲望、嫉妬(しっと)など人間の業を鮮やかに浮かび上がらせる傑作!


時代:1569年(永禄十二年)〜1582年(天正十年)
著者:井沢元彦
出版:祥伝社文庫
発行:2007年3月

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 ■ 上総介の評価 ★★★★★

 「野望・信濃戦雲録 第一部」の続編。今回は「野望」で伏線的脇役だった望月誠之助が主人公。そして舞台は武田家と織田家の争いから本能寺へ。天下を取れなかった武田家と天下を取った信長の違いを克明に描いています。武田信玄を倒すことを宿願とする誠之助の心の移り変わりが読みどころでしょうか。

 ■ 主人公
*望月誠之助(もちづきせいのすけ)

 ■ 脇役
高坂弾正(こうさかだんじょう) 滝川一益(たきがわかずます)
武田勝頼(たけだかつより) *真海(しんかい)

 ■ 登場する武将
*安本民部(やすもとみんぶ) 木造具政(こづくりともまさ)
*大河内市之進(おおこうちいちのしん) 武田信玄(たけだしんげん)
徳川家康(とくがわいえやす) 酒井忠次(さかいただつぐ)
春日惣次郎(かすがそうじろう) 織田信長(おだのぶなが)
北畠具教(きたばたけとものり) *北畠市三郎(きたばたけいちさぶろう)
北条氏康(ほうじょううじやす) 北条氏政(ほうじょううじまさ)
北条氏邦(ほうじょううじくに) 北条氏照(ほうじょううじてる)
森蘭丸(もりらんまる) 羽柴秀吉(はしばひでよし)
真田昌幸(さなだまさゆき) 下間頼廉(しもずまらいれん)
浅井長政(あざいながまさ) 朝倉義景(あさくらよしかげ)
*真木島貞光(まきしまさだみつ) 足利義昭(あしかがよしあき)
上杉謙信(うえすぎけんしん) 秋山信友(あきやまのぶとも)
山県昌景(やまがたまさかげ) 石川数正(いしかわかずまさ)
本多忠勝(ほんだただかつ) 鳥居忠広(とりいただひろ)
大久保忠世(おおくぼただよ) 夏目吉信(なつめよしのぶ)
武田逍遙軒(たけだしょうようけん) 細川藤孝(ほそかわふじたか)
内藤昌豊(ないとうまさとよ) 丹羽長秀(にわながひで)
真田幸隆(さなだゆきたか) 柴田勝家(しばたかついえ)
跡部勝資(あとべかつすけ) 穴山梅雪(あなやまばいせつ)
岡部次郎右衛門(おかべじろうえもん) 九鬼嘉隆(くきよしたか)
直江景綱(なおえかげつな) 直江兼続(なおえかねつぐ)
小早川隆景(こばやかわたかかげ) 奥平信昌(おくだいらのぶまさ)
鳥居強右衛門(とりいすねえもん) 馬場信春(ばばのぶはる)
竹中半兵衛(たけなかはんべえ) 前田利家(まえだとしいえ)
織田信忠(おだのぶただ) 川尻秀隆(かわじりひでたか)
原田直政(はらだなおまさ) 明智光秀(あけちみつひで)
村上元吉(むらかみもとよし) 松永久秀(まつながひさひで)
上杉景勝(うえすぎかげかつ) 松田憲秀(まつだのりひで)
木曾義昌(きそよしまさ) *山村甚兵衛(やまむらじんべえ)
仁科盛信(にしなもりのぶ) *前坂俊十郎(まえさかしゅんじゅうろう)
小山田信茂(おやまだのぶしげ) 土屋惣蔵(つちやそうぞう)
*津川三郎太(つがわさぶろうた) *山本六郎兵衛(やまもとろくろべえ)

 ■ その他の登場する人物
*冬姫(ふゆひめ) *喜三太(きさんた)
顕如(けんにょ) *円元(えんげん)
つやの方(つやのかた) 御宿監物(みしゅくけんもつ)
松姫(まつひめ) 菊姫(きくひめ)
*大蔵長斎(おおくらちょうさい) 大蔵藤十郎(おおくらとうじゅうろう)
正親町天皇(おおぎまちてんのう) *蓮清(れんせい)
連龍(れんりゅう) 松井友閑(まついゆうかん)
*志野(しの)

*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人

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2007.4.26
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