剣客。鹿島神宮の祠官・卜部覚賢の次男。幼名・小太郎。常陸塚原城主。塚原土佐守安幹の養嗣子となる
松平備前守から「一の太刀」を学び、塚原土佐守から「鹿島の太刀」を学んだ
下総の飯篠長威斎の秘奥の剣を伝えられ、諸国を修行し、上泉信綱・結城政勝・佐野天徳寺・祐願寺などから教えを受ける
のちに独自の卜伝流(新当流)を創始した
戦場へでること三十七度で一度も瑕を負わず、わずかに矢瑕六箇所のみだった。討ち取った敵は二百十二人に及ぶ
足利義輝・
北畠具教・
武田信玄に一の太刀を教えた。そのほか門下には、成田長泰・真壁氏幹・斎藤伝鬼・諸岡一羽などがいる
晩年は下総香取でもっぱら門弟の指導にあたった。八十三歳で死去