王の挽歌 

王の挽歌(上巻)
肉親も家臣も、いや自分自信さえ信じられぬ…。豊後の名門守護・大友家の統領として、内紛に悩まされながらも、北の大内、毛利と戦い、北九州六国に領土を広げた大友宗麟。戦乱にあけくれた生涯は、また自分自身との闘いの日々であったが、わずか数日のザビエルとの出会いが宗麟の心の闇に一筋の光を投げかけていた。戦国の世にもう一つの王国を求めた切支丹大名を描く歴史長編。





王の挽歌(下巻)
大内に代わる北からの脅威・毛利の勢力を排除し、北九州六国を従えて九州探題となった大友宗麟。だが、南から新たに島津の手がのびる。内外の敵との戦いに疲れ、執拗に切支丹排斥をとなえる妻を離別した宗麟は、もう一つの心の王国を求め、洗礼を受けてフランシスコとなった。戦国の世に西洋と正面から向き合った九州豊後の王・大友宗麟を描いて、切支丹の時代に熱い挽歌を奏でる。





時代:1539年(天文八年)〜1605年(慶長十年)
著者:遠藤周作
出版:新潮文庫
発行:1995年12月


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 ■ 上総介の評価 ★★★★★

 九州豊後の名門大友家の棟梁・大友宗麟の生涯を描いた歴史長編小説。さすが遠藤周作著作だけあって、史実に基づきながら大友家のお家形宗麟の家臣を信じれない胸中とキリシタンへより所を求める心の葛藤を克明に描いています。また下巻の最後での宗麟の嫡子で豊後の臆病者と言われた大友吉統の惨めな最後が印象的でした。

 ■ 主人公
大友宗麟(おおともそうりん)


 ■ 脇役
大友吉統(おおともよしむね) 田原紹忍(たはらしょうにん)

 ■ 登場する武将
豊臣秀吉(とよとみひでよし) 大友義鑑(おおともよしあき)
入田親誠(にゅうだちかざね) 大友晴英(おおともはるふさ)
阿蘇惟豊(あそこれとよ) 菊池義武(きくちよしたけ)
臼杵鑑速(うすきあきすみ) 佐伯惟教(さいきこれのり)
吉弘鑑理(よしひろあきまさ) 立花道雪(たちばなどうせつ)
大内義隆(おおうちよしたか) 陶晴賢(すえはるかた)
毛利元就(もうりもとなり) 志賀親守(しがちかもり)
尼子義久(あまごよしひさ) 高橋鑑種(たかはしあきたね)
筑紫広門(ちくしひろかど) 立花鑑載(たちばなあきとし)
龍造寺隆信(りゅうぞうじたかのぶ) 山中鹿之介(やまなかしかのすけ)
大友親家(おおともちかいえ) 伊東義祐(いとうよしすけ)
島津義久(しまづよしひさ) 島津義弘(しまづよしひろ)
田原親虎(たはらちかとら) 有馬晴信(ありまはるのぶ)
立花宗茂(たちばなむねしげ) 高橋紹運(たかはしじょううん)
仙石秀久(せんごくひでひさ) 長宗我部元親(ちょうそかべもとちか)
豊臣秀長(とよとみひでなが) 高山重友(たかやましげとも)
志賀親次(しがちかつぐ) 小西行長(こにしゆきなが)


 ■ その他の登場人物
千利休(せんのりきゅう) 塩市丸(しおいちまる)
フランシスコ・ザビエル アルメイダ
トルレス ジョアン・バプディスタ
アレッサンドロ・ヴァリニャーノ 伊東マンショ

*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人

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