島津奔る

島津奔る(上巻)
九州制覇、文禄・慶長の役と、後半生を常に戦場で過ごしてきた薩摩の太守・島津義弘は、政局を読み取り、敵の作戦を察知する才に長け、大胆な攻撃で敵を打ち破る戦略家として、内外に恐れられた。小心者の徳川家康、官僚主義者の石田三成、保身に走る兄・義久という思いきった人物設定で、戦国武将の内面に鋭く迫り、現代の指導者たちにも熱い共感を呼んだ大作。柴田錬三郎賞受賞。





島津奔る(下巻)
秀吉の朝鮮出兵後、景気は急速に衰え、戦後不況が猛威を振るう中、戦国末期の日本は、東西両軍が対峙する関ヶ原の戦いで活路を見出そうとしていた。薩摩の太守・島津義弘は兵力不足にもかかわらず、わずかな家臣を引き連れて関ヶ原へ向かう。劣勢を承知の上で戦いに挑んだ義弘の真意とは?現代政治の不毛と重ね合わせながら「関ヶ原」を再現し、指導者のあるべき姿を示した傑作。





時代:1598年(慶長三年)〜1600年(慶長五年)
著者:池宮彰一郎
出版:新潮文庫
発行:2001年5月

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 ■ 上総介の評価 ★★★★★

 司馬遼太郎氏の関ケ原と類似している表現があるとして絶版・自主回収となったいわく付きの作品です。完成された作品として面白ければ名作だとは思うんですが、やっぱり汚点になってしまいますね。兄・島津義久の嫉妬心をベースとした、関ケ原での島津義弘の立場を巧みに描いています。武勇だけでなく外交力にも長けていた義弘の姿は、知勇兼備の戦国武将の鑑です。

 ■ 主人公
島津義弘(しまづよしひろ)


 ■ 脇役
島津豊久(しまづとよひさ) 長寿院盛淳(ちょうじゅいんもりあつ)
石田三成(いしだみつなり) 徳川家康(とくがわいえやす)
本多正信(ほんだまさのぶ) 中馬大蔵(ちゅうまんおおくら)

 ■ 登場する武将
新納旅庵(にいろりょあん) 川上忠実(かわかみただざね)
山田有信(やまだありのぶ) 加藤清正(かとうきよまさ)
島津忠恒(しまづただつね) 伊集院忠棟(いじゅういんただむね)
島津義久(しまづよしひさ) 前田利家(まえだとしいえ)
佐竹義宣(さたけよしのぶ) 藤田信吉(ふじたのぶよし)
榊原康政(さかきばらやすまさ) 長束正家(ながつかまさいえ)
大谷吉継(おおたによしつぐ) 島左近(しまさこん)
安国寺恵瓊(あんこくじえけい) 鳥居元忠(とりいもとただ)
増田長盛(ましだながもり) 吉川広家(きっかわひろいえ)
花房助兵衛(はなぶさすけひょうえ) 島津忠長(しまづただなが)
山田有栄(やまだありひで) 立花宗茂(たちばなむねしげ)
福島正則(ふくしままさのり) 織田秀信(おだひでのぶ)
木造具政(こつくりともまさ) 本多忠勝(ほんだただかつ)
井伊直政(いいなおまさ) 宇喜多秀家(うきたひでいえ)
真田昌幸(さなだまさゆき) 黒田長政(くろだながまさ)
後藤又兵衛(ごとうまたべえ) 小早川秀秋(こばやかわひであき)
平岡石見(ひらおかいわみ) 松野主馬(まつのしゅめ)
入来院重時(いりきいんしげとき) 本田源右衛門(ほんだげんえもん)
後醍院喜兵衛(ごだいいんきべえ)


 ■ その他の登場人物
*小芳(こよし) *覚全(かくぜん)

*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人

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