真田信之
弟・幸村をしのぐ器量を備えた男
真田信之―弟・幸村をしのぐ器量を備えた男
川村 真二
PHP研究所 2005-04
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徳川家康に敵対した真田家を長久ならしめた男――父・昌幸、弟・幸村の武名の陰で、おのが天命を全うした器量人の生涯を描く力作長編。
信州・上田城に拠り、わずかな軍勢で徳川の大軍を散々に打ち破ること二度。大坂の陣においても家康の本陣に肉薄し、あと一歩のところまで追い詰めた「真田」。徳川家にとってまさに“天敵”ともいえるこの真田家が、信州の一大名として明治維新まで生き残ることができたのは、あまり知られていない。その最大の功労者が、真田信之である。▼織田・徳川・豊臣・上杉・北条といった大勢力の狭間にあって、父・昌幸とともに戦国の動乱を巧みに乗り切り、関ケ原の折には、決死の覚悟を見せることで西軍に味方した昌幸と弟・幸村の助命に成功、家康からは譜代大名と変わらない厚き信頼を勝ち取った信之。のちに、“天下を飾る者”としてその器量を称えられた彼こそが、真田の家を長久ならしめた「名将」にして「名君」だったのだ。▼戦国史上、燦然と輝きを放つ昌幸と幸村の武名に隠れて、これまでほとんど語られることのなかった真田信之の生涯を描いた力作長編小説。
時代:1570年(元亀元年)〜1658年(万治元年)
著者:
川村真二
出版:PHP文庫
発行:2005年04月
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上総介の評価
★★★★★
真田昌幸の長男で真田幸村のひとつ上の兄である信之の生涯を描いた書下ろし小説。マイナーな武将ですが、真田家を幕末まで存続させた基礎を固めた名将だったことがわかります。信之がいなかったら、昌幸も幸村も歴史上、これほど大きな存在にならなかったと著者は締めくくっています。
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主人公
真田信之
(さなだのぶゆき)
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脇役
真田昌幸
(さなだまさゆき)
徳川家康
(とくがわいえやす)
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登場する武将
真田信繁
(さなだのぶしげ)
真田幸隆
(さなだゆきたか)
矢沢頼綱
(やざわよりつな)
武田勝頼
(たけだかつより)
真田信綱
(さなだのぶつな)
真田昌輝
(さなだまさてる)
金子美濃守
(かねこみののかみ)
土屋昌恒
(つちやまさつね)
鎌原重春
(かんばらしげはる)
青木半左衛門
(あおきはんざえもん)
滝川一益
(たきがわかずます)
前田慶次郎
(まえだけいじろう)
依田信蕃
(よだのぶしげ)
井伊直政
(いいなおまさ)
豊臣秀吉
(とよとみひでよし)
石田三成
(いしだみつなり)
福島正則
(ふくしままさのり)
鈴木主水
(すずきもんど)
鈴木右近
(すずきうこん)
本多忠勝
(ほんだただかつ)
本多正信
(ほんだまさのぶ)
徳川秀忠
(とくがわひでただ)
本多忠政
(ほんだただまさ)
出浦守清
(でうらもりきよ)
津田四郎兵衛
(つだしろべえ)
徳川頼宣
(とくがわよりのぶ)
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その他の登場する人物
お松
(おまつ)
村松
(むらまつ)
小松姫
(こまつひめ)
*右京(うきょう)
*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人
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