捨て童子・松平忠輝

捨て童子・松平忠輝(上) 上巻レビュー
捨て童子とは、この世ならぬ途方もないエネルギーを持ち、人を戦慄せしめる人物。徳川家康の第六子でありながら、容貌怪異なため、生まれ落ちてすぐ家康に「捨てよ」といわれた"鬼っ子"松平忠輝の異形の生涯を描く、伝奇ロマン傑作。新鮮な発想や史観、壮大なスケールで完結をみた、著者最後の長編。
捨て童子・松平忠輝(中) 中巻レビュー
凛々しく成長した忠輝は、越後福嶋藩の大名となる。福嶋藩のキリシタン化を企てる大久保長安には、忠輝を将軍とする新体制をつくりあげる野望があった。忠輝を狙う、兄の将軍秀忠と柳生宗矩。途方もないエネルギーを持つがゆえに、権力者たちの暗闘に巻きこまれていく忠輝の波瀾の生涯を描く伝奇ロマン。
捨て童子・松平忠輝(下) 下巻レビュー
大坂夏の陣、忠輝のもとに出陣命令が下る。大坂城中のキリシタン牢人に、キリシタンに理解が深い忠輝の軍勢をぶつけようという、兄秀忠の底意地の悪い計画。そして、父家康と兄秀忠の暗闘、宿敵柳生一族との確執。途方もないエネルギーを持つがゆえ、波瀾の生涯を送る忠輝を描く長編伝奇ロマン全三巻完結。




時代:1598年(慶長三年)〜1616年(元和二年)
著者:隆慶一郎
出版:講談社文庫
発行:1992年11月

「捨て童子・松平忠輝」の漫画版

捨て童子松平忠輝(第1巻)

捨て童子松平忠輝(第2巻)

捨て童子松平忠輝(第3巻)

捨て童子松平忠輝(第4巻)







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 ■ 上総介の評価 ★★★★★

 主役は徳川家康の第六子松平忠輝。鬼っ子といわれた忠輝の波乱の人生と彼の目を通して、恒久平和を目指した父・家康の姿を描いた作品です。忠輝の自由奔放な生涯を中心として、家康と兄秀忠の間で繰り広げられる暗闘、柳生一族との確執、大久保長安の陰謀など、読みどころ満載の長編小説。家康はかなり好意的に書かれ、逆に秀忠が小心者で陰険な性格に描かれた作品です。家康像の捉え方を少し考えさせられた内容でした。

 ■ 主人公
松平忠輝(まつだいらただてる)

 ■ 脇役
大久保長安(おおくぼながやす) 徳川家康(とくがわいえやす)
徳川秀忠(とくがわひでただ) 柳生宗矩(やぎゅうむねのり)
伊達政宗(だてまさむね) 豊臣秀頼(とよとみひでより)

 ■ 登場する武将
*雨宮忠長(あまみやただなが) 皆川広照(みながわひろてる)
花井三九郎(はないさんくろう) 奥山公重(おくやまきみしげ)
結城秀康(ゆうきひでやす) 本多正信(ほんだまさのぶ)
松平忠吉(まつだいらただよし) 武田信吉(たけだのぶよし)
柳生宗厳(やぎゅうむねよし) 大久保忠隣(おおくぼただちか)
本多正純(ほんだまさずみ) 土井利勝(どいとしかつ)
藤堂高虎(とうどうたかとら) 九鬼守隆(くきもりたか)
大野治胤(おおのはるたね) 有馬晴信(ありまはるのぶ)
岡本大八(おかもとだいはち) 支倉常長(はせくらつねなが)
花井義雄(はないよしかつ) 片桐且元(かたぎりかつもと)
大野治長(おおのはるなが) 木村助九郎(きむらすけくろう)
大野治房(おおのはるふさ) 真田大助(さなだだいすけ)

 ■ その他の登場人物
*才兵衛(さいべえ) お茶阿の方(おちゃあのかた)
於江の方(おごうのかた) 千姫(せんひめ)
淀殿(よどどの) *ひょっとこ斎(ひょうっとこさい)
五郎八姫(いろはひめ) ウイリアム・アダムス
ヤン・ヨーステン *竹(たけ)
*服部道心(はっとりどうしん)

*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人

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