関ケ原連判状

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徳川家康か、それとも石田三成か。時代が天下分け目の戦いに向けて風雲急を告げつつあった頃、そのどちらにも与せず、第三の道を画策する巨人がいた。足利将軍家の血をひく細川幽斎―。徳川の脅威にさらされる加賀前田家と提携した幽斎は、和歌の正統を受け継ぐ「古今伝授」を利用し朝廷を巻き込む一大謀略戦を仕掛けた。未曾有のスケールで描き上げる、関ケ原合戦驚愕の真相。


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ついに兵は動き始めた。石田三成方の軍勢に居城・田辺城を囲まれた細川幽斎は、籠城に耐えつつ朝廷からの使者を待つ。その秘策は「古今伝授」を楯に取り、朝廷から和議の勅命を印き出すこと…。さらに幽斎にはもう一つの切り札「連判状」があった。そこに名を連ねる大名とは、いったい誰なのか。果して幽斎の「天下三分の計」は可能なのか?前人未到の「関ケ原」を駈ける意欲作。




時代:1600年(慶長五年)
著者:安部龍太郎
出版:新潮社文庫
発行:1999年11月

上・下巻

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 ■ 上総介の評価 ★★★★☆

 関ヶ原の戦いのときの東軍・徳川家康方・細川幽斎の田辺城籠城戦を中心としたお話です。抜け目ない幽斎が、東軍・西軍に与しない第三勢力をつくるための画策を描いています。なかなかお話としては面白いです。個人的には公家がたくさん登場するので、お話がよくわからないところがありました。もっと勉強しなくては。

 ■ 主人公
細川幽斎(ほそかわゆうさい)

 ■ 脇役
*石堂多門(いしどうたもん)

蒲生源兵衛(がもうげんべえ)

 ■ 登場する武将
横山大膳(よこやまだいぜん) 太田但馬守(おおたたじまのかみ)
石田三成(いしだみつなり) 前田利長(まえだとしなが)
徳川家康(とくがわいえやす) 大谷吉継(おおたによしつぐ)
長岡右京大夫(ながおかうきょうだゆう) 河北石見守(かわきたいわみのかみ)
稲富伊賀守(いなどめいがのかみ) 増田長盛(ましだながもり)
*大野善左衛門(おおのぜんざえもん) *北村甚太郎(きたむらじんたろう)
高畠石見守(たかばたけいわみのかみ) 前田利政(まえだとしまさ)
島左近(しまさこん) 前田茂勝(まえだしげかつ)
小野木縫殿助(おのきぬいのすけ) 前田玄以(まえだげんい)
木造具康(こづくりともやす) 島津義弘(しまづよしひろ)

 ■ その他の登場人物
*お千代(おちよ) *小月春光(こつきはるみつ)
*伊助(いすけ) 智仁親王(としひとしんのう)
*夢丸(ゆめまる) *一条仙太郎(いちじょうせんたろう)
大石甚助(おおいしじんすけ) 千丸(せんまる)
玉子(たまこ) 淀殿(よどどの)
麝香(じゃこう) 千世姫(ちよひめ)
*速太(はやた) 西洞院時慶(にしのとういんときよし)
中院通勝(なかのいんみちかつ) 近衛前久(このえさきひさ)
*明慶(めいけい) 広橋兼勝(ひろはしかねかつ)

*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人

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