佐竹義宣 秀吉が頼り、家康が怖れた北関東の義将

4569666345 佐竹義宣―秀吉が頼り、家康が怖れた北関東の義将 (PHP文庫)
近衛 龍春
PHP研究所 2006-06-03

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「鬼佐竹」「坂東太郎」と諸国に怖れられた父・義重を超えて、一族悲願の“常陸の旗頭”となった佐竹義宣。
その所領は、常陸一国54万石余、旗下を入れれば80万石余にもおよび、兵に換算すれば2万人以上を出陣させられる強大な勢力である。豊臣政権下では、関東に移封された徳川家康の“目付役”を担うなど、絶頂期を迎えた。
佐竹一族の繁栄を助けた石田三成に恩義を感じる義宣は、秀吉亡きあと、天下取りの野望に向かって横暴をきわめる家康に不信感を抱く。さらには福島正則など武断派による襲撃から、三成の窮地を救った義宣は、日に日に憤りの念を強めていった。そして三成の挙兵を聞き、小山から引き返そうとする家康に、義宣は佐竹氏得意の“追い討ち”をかけようと計るのだが……。
時代の流れに抗い、敵将である家康をして「今の世に義宣ほど律儀なものは見たことがない」とも言わしめた、北関東の若き義将の生涯を描く!
文庫書き下ろし。


時代:1562年(永禄五年)〜1633年(寛永十年)
著者:近衛龍春
出版:PHP文庫
発行:2006年6月

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 ■ 上総介の評価 ★★★★☆

 鬼佐竹と呼ばれた佐竹義重の嫡男・義宣の本。著者は義重も書いていて、続編としても、単独の本としても楽しめるでしょう。父を超えようとする意思と現実のギャップに苦悩し、豊家・石田三成と誼を通じて領土拡大を図るが、結果的には改易となった佐竹家。由緒ある家の当主として、義宣の限界を関ヶ原の戦いとその後の行動にあらわしています。

 ■ 主人公
佐竹義宣(さたけよしのぶ)

 ■ 脇役
佐竹義重(さたけよししげ) 石田三成(いしだみつなり)
徳川家康(とくがわいえやす)

 ■ 登場する武将
和田昭為(わだあきため) 太田三楽斎(おおたさんらくさい)
東義久(ひがしよしひさ) 小貫頼久(おぬきよりひさ)
山方久定(やまがたひささだ) 蘆名盛重(あしなもりしげ)
嶋左近(しまさこん) 豊臣秀吉(とよとみひでよし)
大谷吉継(おおたによしつぐ) 織田常真(おだじょうしん)
伊達政宗(だてまさむね) 大和田重清(おおわだしげきよ)
向宣政(むかいのぶまさ) 宇都宮国綱(うつのみやくにつな)
岩城親隆(いわきちかたか) 渋江政光(しぶえまさみつ)
直江兼続(なおえかねつぐ) 上杉景勝(うえすぎかげかつ)
多賀谷宣家(たがやのぶいえ) 本多正純(ほんだまさずみ)
梅津政景(うめづまさかげ) 宇喜多秀家(うきたひでいえ)
古田織部(ふるたおりべ) 徳川秀忠(とくがわひでただ)
梶原政景(かじわらまさかげ) 川井忠遠(かわいただとお)
本多正信(ほんだまさのぶ)

 ■ その他の登場する人物
小大納言(こだいなごん) 那須御前(なすごぜん)
智姫(ともひめ) 佐竹彦次郎(さたけひこじろう)

*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人

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2008.4.2
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