かぶき大名 歴史小説傑作集2

4167135418 かぶき大名―歴史小説傑作集〈2〉
海音寺 潮五郎
文藝春秋 2003-02

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徳川旗下の武将・水野忠重の嫡男勝成は、十六歳の時遠州高天神城での初陣で手柄を立てた豪勇の士であったが、ささいなことで人を斬り出奔。豊臣秀吉、佐々成政、黒田長政に仕えた後、関ヶ原の合戦前に徳川家に帰参する。その男の意地を貫き通した爽快な一生を描いた表題作の他、珠玉の短篇9本を収録。


以下収録作品
かぶき大名
日もすがら大名
乞食大名
阿呆豪傑
戦国兄弟
酒と女と槍と
小次郎と武蔵の間
男一代の記


時代:1517年(永正十五年)〜1651年(慶安四年)
著者:海音寺潮五郎
出版:文春文庫
発行:2003年2月

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 ■ 上総介の評価

 戦国時代は、その時代背景から多くの豪快で剛勇な者を輩出しているが、その中でも極めて豪快、剛勇、大義を重んじた武士たちをつづった短編集です。どの短編も著者の味付けによって、鮮烈な物語に仕上がっています。

かぶき大名 1579年(天正七年)〜1651年(慶安四年) ★★★★☆
 ■ 主人公
水野勝成(みずのかつなり)

 ■ 登場する武将
徳川家康(とくがわいえやす) 水野忠重(みずのただしげ)
鳥居元忠(とりいもとただ) *富永半兵衛(とみながはんべえ)
豊臣秀吉(とよとみひでよし) *田中源右衛門(たなかげんえもん)
黒田長政(くろだながまさ) 三村紀伊守(みむらきいのかみ)
加賀井弥八郎(かがいやはちろう) 堀尾吉晴(ほりおよしはる)
板倉勝重(いたくらかつしげ) 戸田氏鉄(とだうじかね)
松平信綱(まつだいらのぶつな) 水野勝重(みずのかつしげ)

 ■ その他の登場人物
*お才(おさい) 出来島隼人(できじまはやと)

日もすがら大名 1630年(寛永七年)〜1638年(寛永十五年) ★★☆☆☆
 ■ 主人公
*土方大八郎(ひじかただいはちろう)

 ■ 脇役
内藤帯刀(ないとうたてわき)

 ■ 登場する武将
*牧村半之丞(まきむらはんのじょう)

 ■ その他の登場人物
内藤忠興夫人(ないとうただおきふじん) *雪絵(ゆきえ)

乞食大名 1624年(寛永元年)〜1631年(寛永八年) ★★★★☆
 ■ 主人公
鮭延越前(さけのべえちぜん)

 ■ 登場する武将
山野辺義忠(やまのべよしただ) *小国光重(おぐにみつしげ)
最上義俊(もがみよしとし) 土井利勝(どいとしかつ)

 ■ その他の登場人物
*吉田覚兵衛(よしだかくべえ)

阿呆豪傑 1517年(永正十四年)〜1593年(文禄二年) ★★★★☆
 ■ 主人公
曲淵勝左衛門(まがりぶちしょうざえもん)

 ■ 登場する武将
蒲生氏郷(がもううじさと) 徳川家康(とくがわいえやす)
板垣信形(いたがきのぶかた) *広瀬郷右衛門(ひろせさとえもん)
小田井又六郎(おだいまたろくろう) 板垣信里(いたがきのぶさと)
武田信玄(たけだしんげん)

戦国兄弟 1584年(天正十二年)〜1603年(慶長八年) ★★★★☆
 ■ 主人公
岡田義同(おかだよしあつ)

 ■ 登場する武将
織田信雄(おだのぶかつ) 岡田重孝(おかだしげたか)
土方勘兵衛(ひじかたかんべえ) 加藤清正(かとうきよまさ)

酒と女と槍と 1595年(文禄四年)〜1600年(慶長五年) ★★★☆☆
 ■ 主人公
富田高定(とみたたかさだ)

 ■ 登場する武将
前田利長(まえだとしなが)

 ■ その他の登場人物
*村山左近(むらやまさこん) *采女(うねめ)

小次郎と武蔵の間 1623年(元和九年)〜1636年(寛永十三年) ★★★☆☆
 ■ 主人公
松山主水(まつやまもんど)

 ■ 脇役
細川忠利(ほそかわただとし)

 ■ 登場する武将
村上吉ノ丞(むらかみきちのじょう) 細川忠興(ほそかわただおき)
庄林十兵衛(しょうばやしじゅうべえ)

男一代の記 ?〜1643年(寛永二十年) ★★☆☆☆
 ■ 主人公
中馬大蔵(ちゅうまんおおくら)

 ■ 登場する武将
島津義弘(しまづよしひろ) *矢上権之助(やがみごんのすけ)

 ■ その他の登場人物
*草乃(くさの)

*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人

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2007.2.13
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