天下城

天下城〈上〉天下城〈上〉
佐々木 譲


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我らの頼り、志賀城が落ちた。信濃での平穏な暮らしは武田軍に踏みにじられた―。その日こそが、戸波市郎太の原点となった。若者は軍師の弟子となり、戦国乱世に遍歴を続けた。だが師の逝去により、その道を絶たれてしまう。運命は、彼を名高き近江の石積み、穴太衆のもとへ導いたのだった。鍛えあげた戦略眼と最高峰の技術を受け継いだ男は、やがて、日本一の城造りとなる。


天下城〈下〉 天下城〈下〉
佐々木 譲


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戦国武将たちは、自城の守りを固めるため、城造り・戸波市郎太の力を求めた―。織田信長の再三の要請を受け、市郎太は覇王の言う「天下城」を造ることを約束する。その機会が訪れる前にも多聞山城や合戦前の長篠城を手がけ、技術を磨いた。乱世を平定した信長は、近江に城を築くことを決めた。伝説となった安土城の栄枯盛衰。そして数奇な運命を生きた鬼才の生涯も幕を閉じる。



時代:1547年(天文十六年)〜1583年(天正十一年)
著者:佐々木譲
出版:新潮文庫
発行:2006年9月


単行本
天下城 (上) 天下城 (下)


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 ■ 上総介の評価 ★★★★★

 武田信玄によって故郷を追われた幼なじみ、市郎太・辰四郎・千草たちのそれぞれの生涯を、織田信長の台頭から本能寺の変までの時代の中で描いています。武田氏を滅ぼすことに生涯をかけた辰四郎。天下城の縄張りを夢見るが挫折し、穴太衆となって安土城の石積みを行う市郎太。最後に千草が語る「故郷とは土地のことではなくて、けっきょくひとのことではないか」という言葉が印象に残りました。

 ■ 主人公
*戸波市郎太(となみいちろうた)

 ■ 脇役
*中尾辰四郎(なかおたつしろう) *三浦雪幹(みうらせっかん)
織田信長(おだのぶなが) *戸波作兵衛(となみさくべえ)

 ■ 登場する武将
笠原清繁(かさはらきよしげ) 飯富源四郎(おぶげんしろう)
武田晴信(たけだはるのぶ) *羽崎次郎兵衛(はざきじろうひょうえ)
丹羽長秀(にわながひで) 村上義清(むらかみよしきよ)
*和賀鶏谷(わがけいこく) *鰐淵将監(わにぶちしょうげん)
朝倉義景(あさくらよしかげ) 三雲新左衛門(みぐもしんざえもん)
松永久秀(まつながひさひで) 木下秀吉(きのしたひでよし)
藤堂源助(とうどうげんすけ) 藤堂与吉(とうどうよきち)
明智光秀(あけちみつひで) 矢部家定(やべいえさだ)
鳥居強右衛門(とりいすねえもん) 奥平貞昌(おくだいらさだまさ)
大久保忠世(おおくぼただよ) 徳川家康(とくがわいえやす)
西尾小左衛門(にしおこざえもん)

 ■ その他の登場人物
*千草(ちぐさ) *田辺吾助(たなべごすけ)
*吉三(きちぞう) 日比屋了珪(ひびやりょうけい)
フランシスコ・ザビエル 弥二郎(やじろう)
*戸波源太郎(となみげんたろう) *苗(なえ)
*寛是坊(かんぜぼう) ルイス・フロイス
*仁作(じんさく) 岡部又右衛門(おかべまたえもん)
狩野永徳(かのうえいとく) オルガンティーノ
*戸波太一(となみたいち) *戸波次郎左(となみじろうざ)


*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人

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