山霧 毛利元就の妻

山霧(上)毛利元就の妻
十六世紀初め、土豪たちがひしめく中国山地の小領主、毛利元就のもとに、「鬼」といわれる吉川国経の娘が輿入れした。権謀術数うずまく乱世にあって、ふたりは否応なく戦国の夫婦として生きていくことになる。互いに支え合い、やがて元就は頭角をあらわし名将への道を歩み始め、ふたりのつむぐ明るい未来は近づきつつあった。






山霧(下)毛利元就の妻
中国地方は大内氏と尼子氏の二大勢力が根をおろし、そのはざまで元就はたえまなく翻弄されていた。しかし、政略結婚でありながらまれにみるほど愛された妻の天性の明るさに支えられて、元就は次第に実力をつけ、一歩一歩戦国大名への階段を上っていく。乱世を生きぬく武将とその妻を描いた、長篇歴史小説。







時代:1518年(永正十五年)〜1545年(天文十四年)
著者:永井路子
出版:文春文庫
発行:1995年11月


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 ■ 上総介の評価 ★★★★☆

 大河ドラマにもなった小説。毛利元就の妻・妙玖が主人公となっている珍しい本です。しかし史料が少ないので想像によるところが多く、さらに夫・元就の行動がどうしても前面に出てきてしまうので、元就も準主役というところでしょうか。当時の女性の立場がよくわからないところがある中で、女性の生き様を書くのはかなり難しいと思いますが、戦国の一組の夫婦がうまく描かれています。

 ■ 主人公
おかた

 ■ 脇役
毛利元就(もうりもとなり)

 ■ 登場する武将
亀井秀綱(かめいひでつな) 渡辺勝(わたなべすぐる)
相合元網(あいおうもとつな) 福原広俊(ふくはらひろとし)
井上元兼(いのうえもとかね) 桂元澄(かつらもとずみ)
大内義隆(おおうちよしたか) 熊谷信直(くまがいのぶなお)
志道広良(しじひろよし) 高橋盛光(たかはしもりみつ)
宍戸元源(ししどもとよし) 渡辺通(わたなべかよう)
志道通良(しじみちよし) 山内直通(やまうちなおみち)
毛利隆元(もうりたかもと) 少輔次郎(しょうじろう)
徳寿丸(とくじゅまる) 陶隆房(すえたかふさ)
吉川興経(きっかわおきつね) 冷泉隆豊(れいぜいたかとよ)

 ■ その他の登場人物
*藤野(ふじの) 杉の大方さま(すぎのおおかたさま)
幸松丸(こうまつまる) *小三太(こさんた)
幸松丸の母(こうまつまるのはは) 五もじ(ごもじ)

*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人

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