天と地と

天と地と(上)
天と地と(上)

戦乱の続く越後の国。守護代・長尾為景を父とする虎千代は、幼くして母を失し、父に故なくして疎んじられた挙句、養子に出されるも、忠臣金津新兵衛や百姓出の娘松江らに守られて武将の子として成長していく。天文五年(1536)に元服、喜平二景虎と名乗った。後の上杉謙信である。




天と地と(中)
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越中との戦いで討死した為景に代わり守護代となった長兄・晴景だが、凡庸な器量のためか、国内に争乱が続く。宇佐美定行の許で武将としての修業を続ける景虎は、幾多の合戦で勝利し武名を挙げ、次第に兄弟の仲は悪化する。兄との戦いに勝利した景虎は、天文十八年(1549)弱冠二十歳で長尾家当主となり、越後統一を実現する。





天と地と(下)
天と地と(下)

領土拡張に積極的な武田晴信と北信・川中島で闘った景虎は初めて敗れた。雪辱に燃える景虎の許へ房州の里見氏から北条氏康の横暴の訴えが届く。小田原城を包囲した景虎は関東管領に就任し、上杉の家督も譲られ上杉政虎と名を改めた。そして永禄四年(1561)に、上杉・武田両軍は雌雄を決すべく川中島で一大血戦を企てることに。




時代:1530年(亨録三年)〜1561年(永禄四年)
著者:海音寺潮五郎
出版:文春文庫
発行:2004年3月


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 ■ 上総介の評価 ★★★★☆

 上杉謙信の出生から川中島までを描いた小説です。著者の代表作であるこの小説は、週刊朝日に連載されていたようですが、約束された連載回数で謙信の生涯を描くはずが、目測を誤って川中島までしか書けなかったようです。それだけに著者の謙信への思い入れがはいった作品に感じられます。生涯独身で通した彼のプラトニックな愛を織り交ぜたところが新鮮でした。

 ■ 主人公
上杉謙信(うえすぎけんしん)

 ■ 脇役
長尾晴景(ながおはるかげ) *乃美(なみ)
武田信玄(たけだしんげん)

 ■ 登場する武将
長尾為景(ながおためかげ) 上杉定実(うえすぎさだざね)
柿崎景家(かくざかげいえ) 宇佐美定行(うさみさだゆき)
*柿崎弥三郎(かきざきやさぶろう) 長尾房景(ながおふさかげ)
金津伊豆守(かなづいずのかみ) 昭田常陸介(しょうだひたちのすけ)
上杉定憲(うえすぎさだのり) 長尾政景(ながおまさかげ)
長尾俊景(ながおとしかげ) 金津新兵衛(かなづしんべえ)
本庄慶秀(ほんじょうよしひで) *松野小左衛門(まつのこざえもん)
鬼小島弥太郎(おにこじまやたろう) 戸倉与八郎(とくらよはちろう)
秋山源蔵(あきやまげんぞう) 新発田尾張守(しばたおわりのかみ)
新発田掃部介(しばたかもんのすけ) 上杉憲政(うえすぎのりまさ)
村上義清(むらかみよしきよ) 北条高広(きたじょうたかひろ)
大熊朝秀(おおくまともひで) 松永久秀(まつながひさひで)
足利義輝(あしかがよしてる) 直江実綱(なおえさねつな)
佐野昌綱(さのまさつな)

 ■ その他の登場人物
*玄庵(げんあん) *袈裟(けさ)
*服部玄鬼(はっとりげんき) *松江(まつえ)
天室(てんしつ) 門察(もんさつ)
諏訪御前(すわごぜん) *藤紫(ふじむらさき)
*源三郎(げんざぶろう) *飛び加当(とびかとう)
*お綾(おあや) 近衛前嗣(このえさきつぐ)

*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人


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