真田幸隆 「六連銭」の名家を築いた智将

4569661025 真田幸隆 「六連銭」の名家を築いた智将 PHP文庫
小川 由秋
PHP研究所 2004-01-06

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「六連戦」を旗印とし、天下に名を轟かせた真田一族。その家祖というべき幸隆の、武田信玄麾下にその人ありといわれた活躍を描く力作!

名将ぞろいの武田軍団において、敵方の堅牢な城を次々に攻め落とし、主君信玄の絶大なる信頼を得ている男がいた。かつて小豪族ゆえに領地を追われ、流浪の日々から復活した真田幸隆である。
信玄の父である武田信虎らの連合軍に領地を奪われた幸隆は、当初武田晴信(のちの信玄)に仕えることをためらっていた。しかし山本勘介の仲介で晴信に謁し、北信濃攻略の案内役を任されると、めきめきと頭角を現していく。
信玄が失敗した戸石城攻略を調略によって成功させるなど、主に「智謀」を駆使して戦功を重ねた幸隆は、武田軍団指折りの智将としての地位を築く。そんな彼が定めた「六連銭」の旗印――三途の川の渡し賃である六文の銭の図柄は、命すら惜しまぬ戦いを繰り広げる真田家の象徴として、息子の真田昌幸、孫の信之・信繁(幸村)に引き継がれていった。
のちに天下に勇名を馳せる真田家、その家祖の知られざる生涯を見事に描いた力作。文庫書き下ろし。


時代:1541年(天文十年)〜1574年(天正二年)
著者:小川由秋
出版:PHP文庫
発行:2004年01月

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 ■ 上総介の評価 ★★★★☆

 謀将・智将として名高い真田昌幸・信之・幸村父子。彼らの父・祖父であり、真田氏と初めて称した真田幸隆の物語です。主人公にしにくい人物と思われ、著者の挑戦とも思えますが、なかなか面白い小説にまとまっているので一気に読めます。

 ■ 主人公
真田幸隆(さなだゆきたか)

 ■ 脇役
武田信玄(たけだしんげん)

 ■ 登場する武将
村上義清(むらかみよしきよ) 長野業政(ながのなりまさ)
海野棟綱(うんのむねつな) 真田信綱(さなだのぶつな)
河原隆正(かわはらたかまさ) 羽尾道雲(はねおどううん)
山本勘介(やまもとかんすけ) 矢沢頼綱(やざわよりつな)
小笠原長時(おがさわらながとき) 額岩寺雅方(がくがんじまさかた)
布下仁兵衛(ぬのしたじんべえ) 高坂昌信(こうさかまさのぶ)
飯富兵部(おぶひょうぶ) 馬場信春(ばばのぶはる)
武田信繁(たけだのぶしげ) 鎌原宮内少輔(かんばらくないしょうゆう)
斎藤憲広(さいとうのりひろ) 斎藤則実(さいとうのりざね)
斎藤憲宗(さいとうのりむね) 池田佐渡守(いけださどのかみ)
*冨沢但馬守(とみざわたじまのかみ) 真田昌輝(さなだまさてる)
真田昌幸(さなだまさゆき)

 ■ その他の登場する人物
晃運(こううん) *祥善坊(しょうぜんぼう)
喜玖(きく) *治助(じすけ)

*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人

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2006.12.14
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