家康 逃げて、耐えて、天下を盗る

4569577857 家康―逃げて、耐えて、天下を盗る (PHP文庫)
岳 真也
PHP研究所 2002-08

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傑出した頭脳で天下統一の道を驀進しながら、あと一歩のところで、本能寺の変に倒れた織田信長。その後を継ぎ、「人たらし」と呼ばれるほどの巧みな人心掌握術で統一を成し遂げるも、慢心や朝鮮出兵などの暴政から、ついには組織の内部に綻びを生じさせてしまった豊臣秀吉。彼らの失敗を目の当たりにしつつ、自らの糧として、徳川家康は50歳を過ぎた身体で、天下を目指して行く。そのような考え方・行き方は、いかなる人生行路のもとに築き上げられたのか。本書では、時代小説の新境地をめざす著者が、「独白体」というユニークな文体で、家康の心境を描きあげる。人生半ばを越えた人々に対するエールとしても読める、長編歴史小説。


時代:1571年(元亀二年)〜1615年(慶長二十年)
著者:岳真也
出版:PHP文庫
発行:2002年08月


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 ■ 上総介の評価 ★★★☆☆

 サブタイトルは「逃げて、耐えて、天下を盗る」。織田信長・豊臣秀吉の戦国に覇をなした人物のそばで、彼らの失敗をまじかに見て学び、最後に天下を盗った徳川家康の一生を書いている。三方ケ原で逃げ、本能寺の変で京から逃げ、今川家の人質として耐え、信長の命で妻と嫡男を失うも耐え、秀吉に屈して耐えた生涯。それを家康自身が四百年後に生きる人たちに語るという私小説の手法で書いているのが面白い。

 ■ 主人公
徳川家康(とくがわいえやす)

 ■ 脇役
織田信長(おだのぶなが) 豊臣秀吉(とよとみひでよし)


 ■ 登場する武将
酒井忠次(さかいただつぐ) 本多忠勝(ほんだただかつ)
大久保忠世(おおくぼただよ) 大賀弥四郎(おおがやしろう)
鳥居強右衛門(とりいすねえもん) 徳川信康(とくがわのぶやす)
平岩親吉(ひらいわちかよし) 榊原康政(さかきばらやすまさ)
石川数正(いしかわかずまさ) 服部半蔵(はっとりはんぞう)
井伊直政(いいなおまさ) 織田信雄(おだのぶかつ)
本多重次(ほんだしげつぐ) 本多正信(ほんだまさのぶ)
石田三成(いしだみつなり) 増田長盛(ましだながもり)
鳥居元忠(とりいもとただ) 村越茂助(むらこしもすけ)
福島正則(ふくしままさのり) 本多正純(ほんだまさずみ)

 ■ その他の登場人物
築山(つきやま) 茶屋四郎次郎(ちゃやしろじろう)
小督(おごう) 朝日姫(あさひひめ)
大政所(おおまんどころ) 西笑承兌(さいしょうしょうたい)
阿茶の局(あちゃのつぼね)

*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人

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2006.04.26
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