細川忠興
ギリギリの決断を重ねた戦国武将
細川忠興―ギリギリの決断を重ねた戦国武将
浜野 卓也
PHP研究所 2002-07
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戦国時代きっての文化人大名・細川幽斎の長子であり、信長・秀吉・家康という天下取りの主役三人に仕え、肥後熊本藩54万石の礎を築いた細川忠興。文武両道の名将ながら、賤ケ岳七本槍のような華麗な武功談もなく、文化人としても父親の陰に隠れがちである。しかし、本能寺の変や関ヶ原の合戦といった重大な転機に誤ることなく進退し、ついに細川家を磐石たらしめた器量にはなみなみならぬものがあるといえる。
本能寺の変では、妻の玉子(細川ガラシャ)が明智光秀の娘であるにもかかわらず、かえって愛妻を幽閉して秀吉に従った。関ヶ原の合戦では、玉子が西軍の人質になる前に自害、さらに戦後は二人の息子が細川家を去るという悲劇に見舞われる。武功を重ね、千利休の高弟でもあった男は、妻や子を失うという犠牲を払いながら、厳しい現実のなかを生き抜いたのである。
乱世から太平の世へと激変する時代背景を描きながら、細川忠興の生涯をたどった評伝小説。
時代:1573年(天正元年)〜1645年(正保二年)
著者:
浜野卓也
出版:PHP文庫
発行:2002年7月
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上総介の評価
★★★☆☆
細川忠興の生涯をまとめた本。前半は細川ガラシャを中心とした構成で、主人公はどっちだ?という感じ。関ケ原以降の後半は忠興が中心となっています。
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主人公
細川忠興
(ほそかわただおき)
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脇役
細川藤孝
(ほそかわふじたか)
細川玉子
(ほそかわたまこ)
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登場する武将
石寺甚助
(いしでらじんすけ)
松井佐渡守
(まついさどのかみ)
明智光秀
(あけちみつひで)
織田信長
(おだのぶなが)
豊臣秀吉
(とよとみひでよし)
稲富祐直
(いなどめすけなお)
古田織部
(ふるたおりべ)
豊臣秀次
(とよとみひでつぐ)
石田三成
(いしだみつなり)
徳川家康
(とくがわいえやす)
小笠原少斎
(おがさわらしょうさい)
福島正則
(ふくしままさのり)
池田輝政
(いけだてるまさ)
細川興元
(ほそかわおきもと)
細川忠隆
(ほそかわただたか)
細川忠利
(ほそかわただとし)
細川興秋
(ほそかわおきあき)
沢村才八
(さわむらさいはち)
後藤又兵衛
(ごとうまたべえ)
有吉頼母
(ありよしたのも)
■
その他の登場する人物
*貴子(たかこ)
お糸
(おいと)
千宗易
(せんのそうえき)
*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人
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2007.8.23
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