白鷹伝 戦国秘録

4396333498 白鷹伝―戦国秘録
山本 兼一
祥伝社 2007-04

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信長の小谷城攻めは苛烈を極めた。浅井家鷹匠小林家次は、落城の朝、狼を捕獲する白鷹を目撃する。その白鷹こそ夢にまで見た伝説の『からくつわ』と確信した。それは城と共に果てる覚悟への餞と思えた。だが、運命は激変した。捕らわれの身となった家次に、敵将信長が、「白鷹を捕らえてみせよ」と告げたのだ。信長の真意は何か?家次の矜恃が騒いだ。ここに、織田家鷹匠としての思いも寄らぬ人生が幕を開けた…。白鷹と鷹匠との誇りをかけた対峙。さらには、国使を自称する韃靼人の鷹使いメルゲン、密かに想いを寄せるお市の方を配し、信長、秀吉、家康と仕えた天下一の鷹匠の生涯を描き切った、一級のエンターテインメント時代大作。


時代:1573年(天正元年)〜1612年(慶長十七年)
著者:山本兼一
出版:祥伝社
発行:2007年4月


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 ■ 上総介の評価 ★★★★☆

 信長から天下一の鷹匠の称号を受けた小林家鷹の生涯。著者の長編デビュー作です。戦国本にはよく鷹狩りが出てきますが、すごく詳しい解説がついているので、本格的な鷹狩りの全貌が良くわかるでしょう。執筆にあたり、著者は、鷹狩のルーツ取材にモンゴルまで出かけたとのこと。秀吉の朝鮮出兵までの伏線が張られ、大変面白かったです。

 ■ 主人公
小林家鷹(こばやしいえたか)

 ■ 脇役
織田信長(おだのぶなが) *エルヒー・メルゲン

 ■ 登場する武将
*佐原清六(さはらせいろく) 浅井長政(あざいながまさ)
羽柴秀吉(はしばひでよし) 小林元長(こばやしもとなが)
吉田家久(よしだいえひさ) 徳川家康(とくがわいえやす)
*小栗久次(おぐりひさつぐ) 本多正信(ほんだまさのぶ)
蒲生賢秀(がもうかたひで) 柴田勝家(しばたかついえ)

 ■ その他の登場人物
茶々(ちゃちゃ) お市(おいち)
近衛前久(このえさきひさ) 正親町天皇(おおぎまちてんのう)
千宗易(せんのうそうえき) *鹿島平助(かしまへいすけ)
笑嶺宗訴(しょうれいそうきん) *伽羅(きゃら)

*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人

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