軍師の境遇

4041227437 軍師の境遇
松本 清張
角川書店 1987-07

by G-Tools

「おれが死んだら、あとはだれが天下を取るか遠慮なくいってみよ」―侍臣たちの返事に首を振った秀吉が頭に想い浮かべるのは、片足が不自由で、風采の上がらぬ軍師官兵衛の姿だった。黒田官兵衛孝高、もと播州御着の城主小寺政職の家老で、秀吉の中国攻め以来、参謀として縦横の機略を振るい、その天下取りに絶大の功をたてたが…。余りに卓越した才ゆえに不運の境遇を味わう軍師の、皮肉な運命を描く表題作(原題「黒田如水」)のほか2編を収める。


以下収録作品
軍師の境遇
逃亡者
・板元画譜


時代:1575年(天正三年)〜1615年(元和元年)
著者:松本清張
出版:角川文庫
発行:1987年07月


以下の書店で購入できます。


Amazon.co.jp アソシエイト
軍師の境遇
 を買う


セブンアンドワイトップページ
軍師の境遇
 を買う



軍師の境遇
を買う



軍師の境遇
を買う


 ■ 上総介の評価

 三作からなる短編集。2作が戦国時代の作品となる。表題の「軍師の境遇」は黒田官兵衛の一代記。そして「逃亡者」は細川忠興の異常な性格を描いた作品。細川ガラシャや稲富直家を通して引き立たせる。

軍師の境遇 1575年(天正三年)〜1604年(慶長九年) ★★★☆☆
 ■ 主人公
黒田官兵衛(くろだかんべえ)

 ■ 脇役
羽柴秀吉(はしばひでよし)

 ■ 登場する武将
小寺政職(おでらまさもと) 織田信長(おだのぶなが)
竹中半兵衛(たけなかはんべえ) 黒田長政(くろだながまさ)
母里太兵衛(もりたへえ) 荒木村重(あらきむらしげ)
別所賀相(べっしょよしすけ) 別所長治(べっしょながはる)
栗山善助(くりやまぜんすけ) 後藤将監(ごとうしょうげん)
安国寺恵瓊(あんこくじえけい) 小早川隆景(こばやかわたかかげ)

 ■ その他の登場する人物
*波津姫(はつひめ) *銀屋新七(しろがねやしんしち)

逃亡者 1582年(天正十年)〜1615年頃(元和元年) ★★☆☆☆
 ■ 主人公
細川忠興(ほそかわただおき)

 ■ 脇役
稲富直家(いなとみなおいえ)

 ■ 登場する武将
一色義有(いっしきよしあり) 細川藤孝(ほそかわふじたか)
小笠原少斎(おがさわらしょうさい) 河北石見(かわきたいわみ)

 ■ その他の登場する人物
於玉(おたま)

*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人

with Ajax Amazon

HOMEへ戻る 【戦国本一覧

2006.08.16
Copyright 2006 All rights reserved. Produced by Kazusanosuke