天を衝く 秀吉に喧嘩を売った男・九戸政実

天を衝く(1)
織田信長が天下布武(てんかふぶ)を掲げた頃、陸奥(みちのく)の南部家では内紛が続いていた。新たな時代を予見する九戸党(くのへとう)の棟梁・政実(まさざね)は、ついに宗家を見切った。戦の天才「北の鬼」九戸政実が、武者揃いの一族郎党を束ねて東北の地を駆け巡る。著者が故郷を舞台に熱き思いを込めた歴史巨編「陸奥3部作」の最終章、待望の文庫化。





天を衝く(2)
南部家棟梁が二代続けて怪死する激乱の事態。「北の鬼」九戸政実(くのへまさざね)は、南に目を向けながらも、南部一族内の権謀術数が蠢(うごめ)く陸奥(みちのく)に縛られていた。織田信長が殺され、伊達政宗が台頭する。天下人となった豊臣秀吉は、20万の兵を率いて東へ進軍をはじめた。戦国時代の知られざる豪傑の波瀾の人生はいかに――。






天を衝く(3)
目前に迫る10万の豊臣秀吉軍。日本中がひれ伏した敵に、わずか5000の兵で九戸政実(くのへまさざね)は喧嘩を売った。策を尽くし、鍛えた武力で敵を翻弄する九戸党。誇りをかけた最期の戦いを待ち受けていたのは――。『炎立つ』『火怨』からつづく、陸奥(みちのく)の男たちの熱き魂を描いた歴史巨編「3部作」が、万感の最終幕を迎える。






時代:1568年(永禄十年)〜1591年天正十九年
著者:高橋克彦
出版:講談社文庫
発行:2004年11月


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 ■ 上総介の評価 ★★★★

 さすが大河ドラマの原作者ですね。九戸政実の南部宗家との確執から九戸の乱までを事細かに描いています。何しろ主人公の九戸政実がカッコイイ。南部信直の重臣・北信愛と謀略合戦を繰り広げるのですが、政実はさわやかで鮮やか、信愛は陰湿なのが対照的でした。あほう呼ばわりされる信直が、政実との戦いの中で賢くなっていく様も面白い。ただ蒲生氏郷が愚将として描かれていますので、氏郷好きにはどうでしょうか?

 ■ 主人公
九戸政実(くのへまさざね)

 ■ 脇役
九戸実親(くのへさねちか) 南部信直(なんぶのぶなお)
北信愛(きたのぶちか)

 ■ 登場する武将
南部晴政(なんぶはるまさ) 長牛友義(なごうしともよし)
九戸正則(くのへまさのり) 九戸正常(くのへまさつね)
九戸信仲(くのへのぶなか) 津軽為信(つがるためのぶ)
石川高信(いしかわたかのぶ) 東政勝(ひがしまさかつ)
南慶儀(みなみのぶよし) 八戸政栄(はちのへまさひで)
七戸家国(しちのへいえくに) 浄法寺修理(じょうほうじしゅり)
中野直兼(なかのなおかね) *原田行成(はらだゆきなり)
櫛引清長(くしびききよなが) 南部晴継(なんぶはるつぐ)
櫛引清政(くしびききよまさ) *黒石梅雪(くろいしばいせつ)
寺崎吉次(てらさきよしつぐ) 斯波詮直(しばあきなお)
伊達政宗(だてまさむね) 南盛義(みなみもりよし)
南秀氏(みなみひでうじ) 姉帯兼政(あねたいかねまさ)
蒲生氏郷(がもううじさと) 浅野長政(あさのながまさ)
堀尾吉晴(ほりおよしはる) 井伊直政(いいなおまさ)
姉帯兼興(あねたいかねおき) 豊臣秀次(とよとみひでつぐ)

 ■ その他の登場人物
薩天(さつてん) *貞子
*亀千代(かめちよ)

*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人

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