影の系譜 豊臣家崩壊

4167224054影の系譜―豊臣家崩壊 (文春文庫 (224‐5))
杉本 苑子
文芸春秋 1984-01

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みじめな境涯から、天下人にまで登りつめた豊臣秀吉のまわりにはいつも陽気で、にぎやかな気分が漂っていた。しかし、秀吉の姉のともは、そのはなやかさの陰で、この一族に流れている暗く残忍な血に気づいていた。空前の栄華の一部始終を見とどけたともの目を通して豊臣家の栄光と悲惨を描く異色歴史小説。


時代:1587年(天正十五年)〜1625年(寛永二年)
著者:杉本苑子
出版:文春文庫
発行:1984年1月


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 ■ 上総介の評価 ★★★★☆

 豊臣家滅亡後も生きた豊臣秀吉の姉・ともの目を通して見た、豊臣一族の末路を描いた本。この本を読むと、豊臣秀吉のイメージが180度変わっちゃうという感じになる。確かに彼のやったことを考えると残忍な所業が多いんだが、宣伝のうまさと根っからの明るさを装うことで、それらが薄れてしまっているのか。残忍な秀吉一族という意識が刻まれた感じだ。

 ■ 主人公
とも


 ■ 脇役
豊臣秀吉(とよとみひでよし) 北政所(きたまんどころ)
大政所(おおまんどころ) 三好吉房(みよしよしふさ)

 ■ 登場する武将
豊臣秀長(とよとみひでなが) 豊臣秀保(とよとみひでやす)
前田利家(まえだとしいえ) 豊臣秀勝(とよとみひでかつ)
小早川秀秋(こばやかわひであき) 豊臣秀次(とよとみひでつぐ)
木村重茲(きむらしげもと) *幡利一郎(ばんりいちろう)
前野長重(まえのながしげ) *宮原源之丞(みやはらげんのじょう)
中村一氏(なかむらかずうじ) 前田玄以(まえだげんい)
雀部淡路守(ささべあわじのかみ) 熊谷大膳(くまがいだいぜん)
石田三成(いしだみつなり) 福島正則(ふくしままさのり)
山田三十郎(やまださんじゅうろう) 山本主殿(やまもととのも)
不破伴作(ふわばんさく)


 ■ その他の登場人物
*井筒屋了意(いづつやりょうい) *井筒屋四郎兵衛(いづつやしろべえ)
お松(おまつ) 幸蔵主(こうぞうず)
お茶々(おちゃちゃ) 長慶院(ちょうけいいん)
旭姫(あさひひめ) お督(おとく)
*中納言局(ちゅうなごんのつぼね) *亀姫(かめひめ)
菊亭資子(きくていともこ) *宮御前(みやごぜん)
木村寿助(きむらじゅすけ) 石川五右衛門(いしかわごえもん)
*由津(ゆつ) 玄隆西堂(げんりゅうさいどう)
*服部吉兵衛(はっとりきちべえ) *おわこ御前

*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人

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2006.03.14
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