箱根の坂

箱根の坂〈上〉
司馬 遼太郎
講談社 2004-06


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応仁ノ乱で荒れる京都、室町幕府の官吏伊勢氏一門の末席に、伊勢新九郎、後の北条早雲が居た。家伝の鞍作りの明け暮れ、毒にも薬にもならぬ人間で、生涯を事なく送ることが望み、と考えていた新九郎の許に、妹分の美しい娘、千萱が訪ねて来て―。激動する時代と共に自分の生き方を変えてゆく早雲。


箱根の坂〈中〉
司馬 遼太郎
講談社 2004-06


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守護今川義忠の死による混乱を鎮めるため、早雲は駿河に下り、嫡子竜王丸を後見することになる、。室町幕府の力は無きに等しく、国人、地侍たちが力を示し始めた大きな時代の変化を、鋭く先取りした早雲は、天性の智略で彼等の信望を得、見事に政敵を退けた。有名な、北条の治世の土台を築いた早雲。

箱根の坂〈下〉
司馬 遼太郎
講談社 2004-06


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関東制覇をめざして、先ず伊豆を切り取った早雲は、越えがたい箱根の坂を越えて、ついに小田原攻略に成功した。まさにこの時、戦国の幕が切って落されたのである。伝統的教養と近代的領国経営法で関東の覇者となり、治世の理想を実現させ、歴史を変えていった男、北条早雲を描く傑作長編小説完結。


時代:1467年(応仁元年)〜1519年(永正十六年)
著者:司馬遼太郎
出版:講談社文庫
発行:2004年6月

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 ■ 上総介の評価 ★★★★★

 下克上のはしりと言われる北条早雲こと、伊勢新九郎の生涯を描いた作品です。早雲は前半生に不明な部分が多いのですが、そんな中でこれだけの長編を書けるのはさすが司馬僚って感じですね。梟雄というと狡賢い人物に想像されますが、民のためを考え、善政を敷いた後北条家の根本がここにあるという風に思いました。

 ■ 主人公
伊勢新九郎(いせしんくろう)


 ■ 脇役
北川殿(きたがわどの)

 ■ 登場する武将
山中小次郎(やまなかこじろう) 大道寺太郎(だいどうじたろう)
荒木兵庫(あらきひょうご) *松田舜海(まつだしゅんかい)
伊勢貞親(いせさだちか) 足利義視(あしかがよしみ)
今川義忠(いまがわよしただ) 多目権平(ためごんべい)
有竹大蔵(ありたけだいぞう) 荒河又次(あらかわまたじ)
今川氏親(いまがわうじちか) 今川範満(いまがわのりみつ)
朝比奈太郎(あさひなたろう) 太田道灌(おおたどうかん)
小鹿範慶(おじかのりよし) *由比入道(ゆいにゅうどう)
*洞弾正次(ほらだんじょうじ) 小笠原備前守(おがさわらびぜんのかみ)
伊勢貞宗(いせさだむね) 足利政知(あしかがまさとも)
足利茶々丸(あしかがちゃちゃまる) 関戸吉信(せきどよしのぶ)
足利義遐(あしかがよしはる) 三浦時高(みうらときたか)
三浦義同(みうらよしあつ) 大森氏頼(おおもりうじより)
大森藤頼(おおもりふじより) 上杉定正(うえすぎさだまさ)
足利成氏(あしかがしげうじ) *江川左馬助(えがわさまのすけ)
*松田左馬助(まつださまのすけ) 葛山備中守(かつらやまびっちゅうかみ)
北条氏綱(ほうじょううじつな) 北条幻庵(ほうじょうげんあん)


 ■ その他の登場人物
*願阿弥(がんあみ) *おがん
*ヤス 骨皮道賢(ほねかわどうけん)
法栄(ほうえい) *小観音(こかんのん)
宗長(そうちょう) *小仏(こぼとけ)
*真葛(まくず) *真菜(まな)
*茶阿弥(ちゃあみ) *加賀介(かがのすけ)
隆渓(りゅうけい) 海実(かいじつ)

*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人

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