戦国幻野 新・今川記

戦国幻野新・今川記
東海の強国駿河は、守護今川氏親の手で着々と覇道を進んでいた。東に北条、北に武田、大国が激しく牽制しあう戦国の世、氏親とその妻妾の息子たちも、奇しき愛憎の闘いに巻きこまれてゆく。野望のままに、広大な富士の裾野を馳ける、武者と修験者たちの凄絶な生と死。今川一族の興亡を描き切った傑作長編。


時代:1531年(享禄四年)〜1575年(天正三年)
著者:皆川博子
出版:講談社文庫
発行:1998年9月



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 ■ 上総介の評価 ★★★★☆

 東海の雄・今川氏の興亡を描いた長編。今川氏親の子たちの思惑が錯綜し、武田・北条とのかけ引きを経て桶狭間に至るまでが中心のお話です。ただしその後の今川一族の行く末もちょっと触れてます。今川氏輝・義元・玄広恵探・太原雪斎、そして山本道鬼が登場。彼らの出生の秘密やそれぞれの生き様がとても面白いです。女性作家だと結構登場する女性を現代の価値観で描きがちですが、皆川さんは時代背景を考慮した描き方で女性が引き立っています。また後半から出てくる今川氏真がとても印象に残りました。

 ■ 主人公
今川義元(いまがわよしもと)

 ■ 脇役
太原雪斎(たいげんせっさい)

 ■ 登場する武将
今川氏輝(いまがわうじてる) 山本道鬼(やまもとどうき)
庵原之秀(いはらゆきひで) 福島正成(くしままさしげ)
庵原之政(いはらゆきまさ) 北条氏康(ほうじょううじやす)
駒井政武(こまいまさたけ) 武田信虎(たけだのぶとら)
庵原直盛(いはらなおもり) 北条氏綱(ほうじょううじつな)
武田晴信(たけだはるのぶ) 織田信秀(おだのぶひで)
織田信広(おだのぶひろ) 松平元康(まつだいらもとやす)
今川氏真(いまがわうじざね)

 ■ その他の登場人物
大方殿(おおかたどの) *照日(てるひ)
玄広恵探(げんこうえたん) 明蔵主(みょうぞうず)
宗長(そうちょう) *大日坊(だいにちぼう)
*円珍坊(えんちんぼう) *多聞坊(たもんぼう)
冷泉為和(れいぜいためかず) *シカ
玉姫(たまひめ) 山科言継(やましなときつぐ)

*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人

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