名将大谷刑部

　名将大谷刑部

大谷刑部は、光を失った目で人生の岐路となった賤ヶ岳の山稜をのぞんでいた。「七本槍」に乗り遅れ、官僚派武将の道をたどることになった過去が脳裏に甦る―。その「不戦の武将」刑部が今、西軍の一方の旗頭として、家康の大軍と勝敗を決しようとしている。関ヶ原への途上、刑部は感慨にうちふるえる。豊臣家への忠節、石田三成への義、そして自らの武断派への夢、すべてを賭けた最大の戦が幕を開ける！知勇兼備の名将を描く大型歴史小説。

時代：1572年（元亀三年）～1600年（慶長五年）
著者：南原幹雄
出版：角川文庫
発行：1999年5月

単行本はこちら

以下の書店で購入できます。

名将大谷刑部
を買う

名将大谷刑部
を買う

名将大谷刑部
を買う

■　上総介の評価　★★★★☆
石田三成との友情のために自ら命を捨てた悲運の武将・大谷吉継の生涯を描いた小説です。らい病におかされて体中の肉が崩れてゆき失明していながらも、輿に乗って関ケ原で西軍の一角を担い、小早川秀秋の裏切りで散った彼の生涯に感動します。
■　主人公
大谷刑部（おおたにぎょうぶ）

■　脇役
石田三成（しだみつなり）

■　登場する武将
湯浅五助（ゆあさごすけ）	＊今津彦四郎（いまつひこしろう）
豊臣秀吉（とよとみひでよし）	加藤清正（かとうきよまさ）
福島正則（ふくしままさのり）	増田長盛（ましだながもり）
榊原康政（さかきばらやすまさ）	徳川家康（とくがわいえやす）
浅野長政（あさのながまさ）	長束正家（ながつかまさいえ）
上杉景勝（うえすぎかげかつ）	小西行長（こにしゆきなが）
大谷吉勝（おおたによしかつ）	島左近（しまさこん）
蒲生備中（がもうびっちゅう）	舞兵庫（まいひょうご）
安国寺恵瓊（あんこくじえけい）	木下頼継（きのしたよりつぐ）

■　その他の登場人物
＊泰源（たいげん）	＊千恵（ちえ）
＊二条の方（にじょうのかた）	＊高姫（たかひめ）
＊辰巳左源太（たつみさげんた）	曲直瀬道三（まなせどうさん）
神谷宗湛（かみやそうたん）

＊印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人