剣の天地

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剣の天地 (上巻)
池波正太郎
新潮社 2002-01

by G-Tools

時は戦国のちに「剣聖」と仰がれる上泉伊勢守は関東制覇の要衝・上州は大胡の城主。上杉謙信・武田信玄・北条氏康の野望に巻き込まれ、戦場から戦場へ体を休める暇もない。その武勇を「上州の一本槍」と天下に轟かせるも、一介の剣士として剣の道に没入できる平穏な日々の訪れを秘かに願う伊勢守だった。折しも国盗り合戦は佳境を迎え、上州の勢力図にも大きな変化が……。

剣の天地 (下巻)
池波正太郎
新潮社 2002-01

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押し寄せる武田軍によって上州は陥落寸前。死を覚悟し、最後の出陣に臨んだ上泉伊勢守に「兵法を広めよ」との伝令が……。隠居を決意した伊勢守は、剣の道を極めるため、旅に出る。柳生の里や京都で「心と躰は二にして一」という「活人剣」を標榜し、無益な殺生を拒否した伊勢守が、最後に見せた凄まじくも静かな剣技。「新陰流」の創始者となった戦国武将の勇壮な生涯を描いた長編時代小説。

時代：1545年（天文十四年）～1571年（元亀二年）
著者：池波正太郎
出版：新潮文庫
発行：2002年1月

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■　上総介の評価　★★★☆☆
新陰流創始者・上泉伊勢守の生涯。戦国武将として、剣聖としての伊勢守が描かれています。池波流の上泉伊勢守は常に冷静な人物ですが、最後に見せる剣が静かでいて、あまりにも凄まじいものがあります。
■　主人公
上泉伊勢守（かみいずみいせのかみ）

■　脇役
長野業政（ながのなりまさ）	柳生宗厳（やぎゅうむねよし）

■　登場する武将
小幡図書之介（おばたずしょのすけ）	上泉常陸介（かみいずみひたちのすけ）
＊五代又左衛門（ごだいまたざえもん）	小幡信貞（おばたのぶさだ）
疋田文五郎（ひきたぶんごろう）	＊滝窪瀬兵衛（たきくぼせへえ）
＊稲津孫作（いなつまごさく）	＊土井甚四郎（どいじんしろう）
＊十河高種（そごうたかたね）	塚原新右衛門（つかはらしんえもん）
愛洲移香斎（あいすいこうさい）	上杉憲政（うえすぎのりまさ）
北条氏康（ほうじょううじやす）	上杉謙信（うえすぎけんしん）
長尾謙忠（ながおかねただ）	＊大胡民部左衛門（おおごみんぶざえもん）
猪股能登守（いのまたのとのかみ）	山上氏秀（やまがみうじひで）
＊益田丹波之介（ますだたんばのすけ）	＊名塚弥五郎（なづかやごろう）
＊吉崎角兵衛（よしざきかくべえ）	＊猪子瀬兵衛（いのこせへえ）
＊大沢蔵人（おおさわくらんど）	上泉憲元（かみいずみのりもと）
藤井友忠（ふじいともただ）	長野業盛（ながのなりもり）
武田信玄（たけさしんげん）	内藤昌豊（ないとうまさとよ）
武田勝頼（たけだかつより）	神後宗治（じんごむねはる）
穴山信君（あなやまのぶきみ）	北畠具教（きたばたけとものり）
＊田島勘蔵（たじまかんぞう）	塚原卜伝（つかはらぼくでん）
足利義輝（あしかがよしてる）	鈴木意伯（すずきいはく）

■　その他の登場する人物
＊於富（おとみ）	＊正子（せいこ）
山科大納言（やましなだいなごん）

＊印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人