真田幸村

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真田家は武田家の外様であるが、数ある武田家臣団の中でも屈指の大身であった。武田家は信玄の死後、急速に衰えを見せ、勝頼の代には織田信長、徳川家康、北条氏政の強大な敵に囲まれ、滅亡の危機に陥っていた。真田安房守昌幸はすでに武田家を見切っていた。武田が滅んでも真田は生き延びなければならない。情勢は見きわめ難く、昌幸、幸村父子の壮絶な生き残り作戦が始まった。このとき幸村十六歳、青春の真中にいた。

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天正十年、武田勝頼は織田軍に攻められた。真田安房守昌幸は、自領奥深く勝頼を厳しく守っての再起を勧めるが、譜代の武将たちの忘恩背義に落ち、勝頼は天目山で自刃、ついに武田家は滅亡した。武田は滅んでも真田は生き延びなければならない。勝頼自刃後二月、織田信長が本能寺で討たれる。弱肉強食の戦国の世、昌幸は智略をめぐらし、上杉、北条、徳川とめまぐるしく主をかえながら、真田家とその領土の存続をはかる。幸村は父昌幸から軍略のすべてを学び、戦国武将として成長する。幸村のいくところ山窩の赤吉、三好清海、伊三丸兄弟が従っていた。


時代:1582年(天正十年)〜1583年(天正十一年)
著者:海音寺潮五郎
出版:角川文庫
発行:1989年11月

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 ■ 上総介の評価 ★★★☆☆

 真田幸村を主人公に、天正十年の武田家滅亡とその直後の本能寺の変が引き起こした信濃の混乱を題材としています。幸村が父・真幸の駆け引きに反発し、共鳴し成長していく十六・十七歳の若き日を描いています。

 ■ 主人公
真田幸村(さなだゆきむら)


 ■ 脇役
真田昌幸(さなだまさゆき) *赤吉(あかきち)
信証尼(しんしょうに)

 ■ 登場する武将
*望月宇太右衛門(もちづきうたえもん) *江原金平(えはらきんへい)
真田信幸(さなだのぶゆき) 真田信昌(さなだのぶまさ)信伊?
矢沢綱頼(やざわつなより)頼綱? 武田勝頼(たけだかつより)
武田信勝(たけだのぶかつ) 小山田信茂(おやまだのぶしげ)
長坂釣閑(ながさかちょうかん) 羽尾幸光(はねおゆきみつ)
*大熊宮内(おおくまくない) 滝川一益(たきがわかずます)
滝川儀太夫(たきがわぎだゆう) 穴山小助(あなやまこすけ)
北条氏直(ほうじょううじなお) 松田憲秀(まつだのりひで)
依田信蕃(よだのぶしげ) *依田三左衛門(よださんざえもん)
水原常陸(すいはらひたち) 樋口与六郎(ひぐちよろくろう)


 ■ その他の登場人物
*亀田清海(きでんせいかい) *亀田伊三丸(かめだいさまる)
*因幡坊信尊(いなばぼうしんそん)

*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人

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2005.07.11
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