利休にたずねよ
利休にたずねよ
山本 兼一
PHP研究所 2008-10-25
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飛び抜けた美的センスを持ち、刀の抜き身のごとき鋭さを感じさせる若者が恋に落ちた。堺の魚屋の息子・千与四郎――。後に茶の湯を大成した男・千利休である。女のものと思われる緑釉の香合を肌身離さず持つ利休は、おのれの美学だけで時の権力者・秀吉に対峙し、気に入られ、天下一の茶頭に昇り詰めていく。利休は一茶人にとどまらず、秀吉の参謀としてその力を如何なく発揮。秀吉の天下取りを強力に後押しした。しかし、その鋭さゆえに、やがて対立。秀吉に嫌われ、切腹を命ぜられる。本書は、利休好みの水指を見て、そのふくよかさに驚き、侘び茶人という一般的解釈に疑問を感じた著者が、利休の研ぎ澄まされた感性、色艶のある世界を生み出した背景に何があったのかに迫った長編歴史小説である。著者の山本兼一氏は、直木賞候補になること2回。いま最も勢いのある時代小説作家。気骨ある男を描いて定評がある山本氏の新境地。ぜひご一読いただきたい。
時代:1540年(天文九年)〜1591年(天正十九年)
著者:
山本兼一
出版:PHP研究所
発行2008年10月
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上総介の評価
★★★★☆
話題の第140回直木賞作品。いきなり切腹直前の場面から始まり、徐々に時代を遡っていく展開。一章ごとに様々な自分角目を通して利休を描いています。そして利休の美学の根源の答えが徐々に明らかになっていきます
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主人公
千利休
(せんのりきゅう)
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脇役
豊臣秀吉
(とよとみひでよし)
千宗恩
(せんのそうおん)
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登場する武将
蒔田淡路守
(まいたあわじのかみ)
上杉景勝
(うえすぎかげかつ)
石田三成
(いしだまつなり)
細川忠興
(ほそかわただおき)
古田織部
(ふるたおりべ)
細川幽斎
(ほそかわゆうさい)
前田玄以
(まえだげんい)
徳川家康
(とくがわいえやす)
前田利家
(まえだとしいえ)
黒田官兵衛
(くろだかんべえ)
織田信長
(おだのぶなが)
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その他の登場する人物
今井宗薫
(いまいそうくん)
細川ガラシャ
(ほそかわがらしゃ)
古渓宗陳
(こけいそうちん)
*久阿弥(きゅうあみ)
アレシャンドゥロ・ヴァリニャーノ
伊東マンショ
(いとうまんしょ)
*ロドリゲス
万代屋宗安
(もずやそうあん)
千道安
(せんのどうあん)
千少庵
(せんのしょうあん)
黄允吉
(ほあんゆんぎる)
金誠一
(きむそんいる)
山上宗二
(やまのうえそうじ)
今井宗久
(いまいそうきゅう)
津田宗及
(つだそうぎゅう)
神屋宗湛
(かみやそうたん)
島井宗室
(しまいそうしつ)
近衛前久
(このえさきひさ)
あめや長次郎
(あめやちょうじろう)
たえ
*おちょう
武野紹鴎
(たけのじょうおう)
千与兵衛
(せんのよへえ)
*佐吉(さきち)
*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人
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2009.3.27
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