姫の戦国

4167200368 姫の戦国 (上) (文春文庫)
永井 路子
文芸春秋 1997-07

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大納言・中御門家の悠姫に、駿河の今川氏親との縁談が舞い込んだ。父から餞に贈られた「帰」の字を刻んだ玉を携えて、今川館に輿入れする悠姫にとって、海路の旅、初めて目にした木綿の小袖など、日々は新鮮な驚きの連続であった。そして十七歳年上の夫・氏親との婚礼をすませ、悠姫は否応なしに歴史の渦の中に巻き込まれていく。

4167200376 姫の戦国 (下)
永井 路子
文芸春秋 1997-07

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念願の跡継ぎが生まれた幸せも束の間、氏親が別の女にも子供を産ませたと知って悩む悠姫。そんな時氏親が倒れ、姫は夫に代わって領内支配にかかわるようになる。夫とともに「今川仮名目録」を完成させた姫は、氏親没後、幼い氏輝、義元に代わり領国経営にいそしむ。史上唯一の女戦国大名・寿桂尼の誕生であった。



時代:1507年(永正四年)〜1582年(天正十年)
著者:永井路子
出版:文春文庫
発行:1997年07月


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 ■ 上総介の評価 ★★★★★

 京の公家から駿河・今川家に嫁ぎ、女戦国大名と呼ばれた寿桂尼の生涯を描いた長篇小説。夫・氏輝亡き後に領国の経営に手腕を振るった背景を、女性ならではの感覚で書き進めている。時々覗かせる女の日常感覚が、男の読者にはドッキリさせることもあるのではないか。また、今川義元のイメージを一変させた本であることも付け加える。

 ■ 主人公
寿桂尼(じゅけいに)

 ■ 脇役
北川どの(きたがわどの) 今川氏親(いまがわうじちか)
今川義元(いまがわよしもと) 太原雪斎(たいげんせっさい)


 ■ 登場する武将
*小林陶三郎(こばやしとうざぶろう) 朝比奈泰煕(あさひなやすひろ)
朝比奈泰能(あさひなやすよし) 今川彦五郎(いまがわひこごろう)
武田信虎(たけだのぶとら) 北条助五郎(ほうじょうすけごろう)
松平元康(まつだいらもとやす) 岡部元信(おかべもとのぶ)

 ■ その他の登場人物
*萩江(はぎえ) 中御門宣胤(なかみかどのぶたね)
中御門宣秀(なかみかどのぶひで) *千草(ちぐさ)
山科言綱(やましなときつな) *綾姫(あやひめ)
*伊勢の又七(いせのまたしち) *ゆず女(ゆずめ)
宗長(そうちょう) 正親町三条公兄(おおぎまちさんじょうきんえ)
正親町三条実望(おおぎまちさんじょうさねもち) *菊姫(きくひめ)
中御門宣綱(なかみかどのぶつな) 冷泉為和(れいぜいためかず)
*照姫(てるひめ) 玄広恵探(げんこうえたん)
*佐和野(さわの) *春風の君(はるかぜのきみ)
太年尼(たいねんに) 山科言継(やましなときつぐ)

*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人

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2006.04.23
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