花と火の帝

406185495X 花と火の帝〈上〉 (講談社文庫)
隆 慶一郎
講談社 1993-09

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後水尾天皇は16歳の若さで即位するが、徳川幕府の圧力で2代将軍秀忠の娘、和子(まさこ)を皇后とすることを余儀なくされる。「鬼の子孫」八瀬童子の流れをくむ岩介ら“天皇の隠密”とともに、帝は権力に屈せず、自由を求めて、幕府の強大な権力と闘う決意をする……著者の絶筆となった、構想宏大な伝奇ロマン大作。

4061854968 花と火の帝〈下〉 (講談社文庫)
隆 慶一郎
講談社 1993-09

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徳川家康、秀忠の朝廷に対する姿勢は禁裏のもつ無形の力を衰弱させ、やがて無にしてしまうことだった。「禁中並公家諸法度」の制定や「紫衣事件」などの朝廷蔑視にあって、帝は幕府に反抗し、女帝に譲位し、自らは院政を敷くことにする…。波瀾万丈の生を歩まれる後水尾天皇を描く、未完の伝奇ロマン。


時代:1598年(慶長三年)〜1631年(寛永八年)
著者:隆慶一郎
出版:講談社文庫
発行:1993年5月

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 ■ 上総介の評価 ★★★★★

 禁裏の駕與丁で、「鬼の子孫」と呼ばれる八瀬童子。その一族の岩介を中心とした天皇の隠密が徳川幕府と壮絶な争いを繰り広げる長編小説。重い肝硬変で入院しながら書き続けるも、途中で無念の死を遂げた作者の絶筆本。六十過ぎにデビューして超人的な活躍を見せた隆氏が、六年間の小説家生活中の傑作になるはずだったでしょうに、本当に残念です。

 ■ 主人公
*岩介(いわすけ)


 ■ 脇役
後水尾天皇(ごみずのおてんのう) 猿飛佐助(さるとびさすけ)
徳川秀忠(とくがわひでただ)

 ■ 登場する武将
細川幽斎(ほそかわゆうさい) 藤堂高虎(とうどうたかとら)
片桐且元(かたぎりかつもと) 徳川家康(とくがわいえやす)
板倉勝重(いたくらかつしげ) *朝比奈兵左衛門(あさひなへいざえもん)
本多正純(ほんだまさずみ) 柳生宗矩(やぎゅうむねのり)
板倉重宗(いたくらしげむね) *弓気多源七郎(ゆげたげんしちろう)


 ■ その他の登場人物
*岩兵衛(いわべえ) *六郎左衛門(ろくろうざえもん)
後陽成天皇(ごようせいてんのう) *とら
*天狗(てんぐ) *はな
鷹司信尚(たかつかさのぶひさ) 近衛信伊(このえのぶただ)
*ゆき 霧隠才蔵(きりがくれさいぞう)
広橋兼勝(ひろはしかねかつ) *およつ
近衛信尋(このえのぶひろ) 林又一郎(はやしまたいちろう)
徳川和子(とくがわまさこ) 中和門院(ちゅうわもんいん)
*東伯(とうはく) *真人(まさと)
崇伝(すうでん) *佐藤良順(さとうりょうじゅん)
*ぼんぼり *中院通村(なかのいんみちむら)
*白玄理(はくげんり) *黒兵衛(くろべえ)
*イスマイル

*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人

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