天目山の雲

天目山の雲
天目山の雲 井上 靖

角川書店 1975-02
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勝頼は天目山に入ろうとした。勝頼が最後に選んだ拠点であった。しかし、村人は一団となって、山上から鉄砲を放って、勝頼の入るのを拒んだ。勝頼は天目山で再起の機会を掴むつもりだったが、それも許されなかった。この時勝頼につき従う者は四十四人になっていた。 名将信玄亡きあと武田家を継ぎ、父の名声への対立心から進んで戦に挑んで敗北、天正10年春、ついに織田軍に追われ、甲州天目山付近で一族と共に自刃して果てる、悲運の人武田勝頼を描く表題作ほか、11編を収録。


以下収録作品
桶狭間
平蜘蛛の釜
信康自刃
天正十年元旦
天目山の雲
利休の死
佐治与九郎覚書
・漂流
・塔二と弥三
・明妃曲
・異域の人
・永泰公主の頸飾り


時代:1550年(天文十九年)〜1604年(慶長九年)
著者:井上靖
出版:角川文庫
発行:1975年02月


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 ■ 上総介の評価

 井上靖氏の戦国もの短編が多く入った本。表題の「天目山の雲」は「風林火山」の衛星的短編という。武田勝頼、徳川信康、千利休、松永久秀の破滅が描かれる。また「桶狭間」では信長の上昇する生涯や佐治与九郎の一生などが描かれ、そのほか中国・西域ものの短編がある。

桶狭間 1550年(天文十九年)〜1560年(永禄三年) ★★★☆☆
 ■ 主人公
織田信長(おだのぶなが)

 ■ 登場する武将
林佐渡守(はやしさどのかみ) 平手政秀(ひらでまさひで)

平蜘蛛の釜 1560年(永禄三年)〜1577年頃(天正五年) ★★★☆☆
 ■ 主人公
松永久秀(まつながひさひで)

 ■ 脇役
織田信長(おだのぶなが)

 ■ 登場する武将
三好長慶(みよしながよし)

信康自刃 1567年(永禄十年)〜1580年(天正八年) ★★★☆☆
 ■ 主人公
徳姫(とくひめ)

 ■ 脇役
築山殿(つきやまどの) 岡崎信康(おかざきのぶやす)

 ■ 登場する武将
徳川家康(とくがわいえやす)

天正十年元旦 1582年(天正十年) ★★☆☆☆
 ■ 主人公
羽柴秀吉(はしばひでよし)

 ■ 脇役
織田信長(おだのぶなが)

 ■ 登場する武将
武田勝頼(たけだかつより) 明智光秀(あけちみつひで)

天目山の雲 1572年(元亀三年)〜1582年(天正十年) ★★★☆☆
 ■ 主人公
武田勝頼(たけだかつより)

 ■ 登場する武将
武田信玄(たけだしんげん) 馬場信春(ばばのぶはる)
高坂昌宣(こうさかまさのぶ)

利休の死 1576年(天正四年)〜1585年(天正十三年) ★★★☆☆
 ■ 主人公
千利休(せんのりきゅう)

 ■ 脇役
豊臣秀吉(とよとみひでよし)

佐治与九郎覚書 1586年(天正十四年)〜1604年(慶長九年) ★★★☆☆
 ■ 主人公
佐治一成(さじかずなり)

 ■ 脇役
小督(ことく)

*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人

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2006.06.09
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