将軍暗殺

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将軍暗殺 新宮 正春

角川書店 2004-11
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将軍家光の上洛を控えた寛永十年、近江・伊吹山の山中で、不審な爆死体が発見された。洛北・一乗寺に隠棲する石川丈山は、京都所司代・板倉重宗の依頼で探索に乗り出す。大坂の陣後の天下泰平の世に誰が何のために禁制の大筒を使ったのか。もし上洛する家光の行列に撃ち込まれたら…。豊臣家遺臣や、御三家筆頭・尾張義直、改易大名家旧臣、禁裏公家衆ら、反将軍勢力との息詰まる攻防。思惑と陰謀が入り乱れる中、家光出立が迫る。


時代:1633年(寛永十年)〜1642年(寛永十九年)
著者:新宮正春
出版:角川文庫
発行:2004年11月

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 ■ 上総介の評価 ★★★★☆

 三代将軍家光上洛時に暗殺を狙う者たち。これらを阻止するために捜査をする石川丈山。名探偵丈山という感じの小説である。将軍暗殺を狙う黒幕は、思わぬ人物。彼らを阻止する幕府方との戦いは、予想外の展開で幕を閉じる。長島茂雄夫妻の仲を取り持ったことでも知られる著者は、2004年8月に亡くなっているので遺作となる。

 ■ 主人公
石川丈山(いしかわじょうざん)

 ■ 脇役
松平信綱(まつだいらのぶつな) 佐和山隼人(さわやまはやと)

 ■ 登場する武将
板倉重宗(いたくらしげむね) *佐瀬源兵衛(させげんべえ)
柳生宗矩(やぎゅうむねのり) 成瀬正虎(なるせまさとら)
柳生兵庫助(やぎゅうひょうごのすけ) 津山甚内(つやまじんない)
*佐野九郎兵衛(さのくろべえ) *酒匂友忠(さかわともただ)
徳川家光(とくがわいえみつ) *柴田三之丞(しばたさんのじょう)
*高橋久兵衛(たかはしきゅうべえ) 徳川義直(とくがわよしなお)
高田三之丞(たかださんのじょう) *渡辺宗綱(わたなべむねつな)
松平正綱(まつだいらまさつな) 土井利勝(どいとしかつ)
牧野忠成(まきのただなり) *沢木大膳(さわきだいぜん)

 ■ その他の登場人物
*十太夫(じゅうだゆう) *伝右衛門(でんえもん)
*彦次郎(ひこじろう) 林羅山(はやしらざん)
茶屋四郎次郎清次(ちゃやしろじろうきよつぐ) *伴五郎次(ともごろうじ)
*徳兵衛(とくべえ) 烏丸光広(からすまるみつひろ)
*加藤浄与(かとうじょうよ) *寿庵(じゅあん)
*新兵衛(しんべえ) *伊藤弥吉(いとうやきち)
陳元贇(ちんげんぴん) 松花堂昭乗(しょうかどうしょうじょう)

*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人

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2006.07.10
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