女

女(上)
男の戦は弓矢で争うが、女の戦は才覚一つで、夜毎、じわじわ駒を進める―。浅井長政、柴田勝家、二人の夫を奪われ、落城の炎の中に自害を遂げたお市。そして母の怨念を胸に、秀吉に対する「血の復讐」を着々と果たす淀。母娘二代にわたる凄絶な女の戦の行方、果してその真の勝者は?病魔と闘いながら描いた、著者最後の歴史小説。






女(下)
「げに女とは怖しきものよ」―。徳川にお市の血が流れ込んだ。その将軍の胤をめぐって、今度は大奥の女たちが熾裂な戦を始める。怨念が怨念を呼び、政治を翻弄する。春日局、桂昌院、月光院、お知保、おぎん、加代…、歴史に浮き沈みする女たちの謀略奸計の渦の果てに、私たちの目に映ずるものは何か。







時代:1549年(天文十八年)〜1586年(天正十四年)
著者:遠藤周作
出版:文春文庫
発行:1997年11月


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 ■ 上総介の評価 ★★★☆☆

 お市、淀の方、春日局、そして江戸時代の大奥にまつわるエピソードという、女の物語を書いた本です。特に著者はお市にはかなりの思い入れがあるようです。最近、大奥のドラマが始まったようですが、参考に読んでみるのはいかがでしょうか。
 下巻の後半は江戸時代の大奥のお話になるので、登場人物の紹介は省略します。

 ■ 主人公
お市(おいち) 淀の方(よどのかた)
春日局(かすがのつぼね)

 ■ 脇役
豊臣秀吉(とよとみひでよし) 浅井長政(あざいながまさ)
徳川家康(とくがわいえやす) 豊臣秀頼(とよとみひでより)
千姫(せんひめ) おこう

 ■ 登場する武将
織田信長(おだのぶなが) 織田信忠(おだのぶただ)
生駒八右衛門(いこまはちえもん) 浅井久政(あざいひさまさ)
市橋長利(いちはしながとし) 藤掛三河守(ふじかけみかわのかみ)
蜂須賀小六(はちすかころく) 片桐且元(かたぎりかつもと)
柴田勝家(しばたかついえ) 織田信孝(おだのぶたか)
佐久間盛政(さくまもりまさ) 生駒親正(いこまちかまさ)
石田三成(いしだみつなり) 豊臣秀次(とよとみひでつぐ)
前野将右衛門(まえのしょうえもん) 前田利家(まえだとしいえ)
井伊直孝(いいなおたか) 織田有楽斎(おだうらくさい)
徳川秀忠(とくがわひでただ) 本多正純(ほんだまさずみ)
大野治長(おおのはるなが) 真田幸村(さなだゆきむら)
坂崎出羽守(さかざきでわのかみ) 徳川家光(とくがわいえみつ)
福島正則(ふくしままさのり) 青山忠俊(あおやまただとし)
板倉重昌(いたくらしげまさ) 天草四郎(あまくさしろう)
松平信綱(まつだいらのぶつな) 井上政重(いのうえまさしげ)

 ■ その他の登場人物
吉乃(きつの) 旭姫(あさひひめ)
大政所(おおまんどころ) 大蔵卿の局(おおくらきょうのつぼね)
北政所(きたまんどころ) おはつ
山田右衛門作(やまだうえもんさく) ペドロ岐部(ぺどろきべ)
天秀尼(てんしゅうに)

*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人

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