月を吐く

4087476383月を吐く (集英社文庫)
諸田 玲子
集英社 2003-11

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今川義元の姪・瀬名姫は、恋しい幼なじみを諦め、今川家人質の松平元信と政略結婚をした。たぐいまれな美貌と知性を備えた瀬名は、正妻・築山殿として、家康の愛情を一身に受け、長男・信康を産む。だが、家康をめぐって姑・於大との壮絶な戦いが始まり…。戦乱の世に翻弄され、姑の策略によって悪妻の烙印を押された女の生涯を、新資料を基に大胆に描いた長篇時代小説。


時代:1543年(天文十二年)〜1579年(天正七年)
著者:諸田玲子
出版:集英社文庫
発行:2003年1月

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 ■ 上総介の評価 ★★★★★

 徳川家康の正室・築山殿。彼女の生涯を、今川・武田・織田家との関係、於大との嫁姑関係、家臣団の対立関係などが複雑に絡み合って、悲運に追い込まれていく物語に仕上げています。敗者は勝者によって汚名を着せられるのは世の常であることから、逆説的であるかもしれません。

 ■ 主人公
瀬名(せな)

 ■ 脇役
*高橋広親(たかはしひろちか) 徳川家康(とくがわいえやす)
於大(おだい) *おくう

 ■ 登場する武将
関口親永(せきぐちちかなが) 今川義元(いまがわよしもと)
今川氏真(いまがわうじざね) 酒井忠次(さかいただつぐ)
石川数正(いしかわかずまさ) 久松俊勝(ひさまつとしかつ)
北条氏規(ほうじょううじのり) 井伊直親(いいなあおちか)
朝比奈泰朝(あさひなやすとも) *石川春長(いしかわはるなが)
大久保忠世(おおくぼただよ) 本多重次(ほんだしげつぐ)
服部半蔵(はっとりはんぞう) 徳川信康(とくがわのぶやす)
水野信元(みずののぶもと) 井伊直政(いいなおまさ)

 ■ その他の登場する人物
*宗物(そうもつ) *きくね
*おさい 寿桂尼(じゅけいに)
雪斎(せっさい) *おくら
小督局(こごうのつぼね) *久松源三郎(ひさまつげんざぶろう)
*津山(つやま) *西郡御前(にしのこおりごぜん)
五徳(ごとく) *中村源左衛門(なかむらげんざえもん)
西郷局(さいごうのつぼね) *於理与(おりよ)

*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人

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2008.3.19
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