佐竹義重 伊達も北条も怖れた常陸の戦国大名

4569663303 佐竹義重(よししげ) 伊達も北条も怖れた常陸の戦国大名 (PHP文庫)
近衛 龍春
PHP研究所 2005-01-06

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「鬼佐竹」と怖れられ、伊達・北条と互角に渡り合った常陸の武将・佐竹義重。守護職の誇りをかけて、乱世を戦い抜いた男の生涯を描く。
「退け! 逃げよ。彼奴は人でなし。鬼じゃ!」――大将自ら、真っ先に敵陣の中へと踊り込み、瞬時に7人を斬り捨てる。漆黒の甲冑が一転して朱に染まるが、それにも飽き足らず、太刀が届く相手を次々と血祭りに上げていく。
「鬼佐竹」「板東太郎」と諸国から怖れられ、伊達・北条と互角に渡り合った常陸の戦国大名、佐竹義重。その鬼神のような戦場での働きは、下妻の追撃戦で北条軍2万を潰走させ、人取橋の戦いでは奥州の伊達政宗さえも討ち取る寸前にまで追い込んだ。最盛期には義重が戦場に姿を現すだけで、敵軍は戦わずして退いていくこともしばしばであったという。
清和源氏の流れを組む関東屈指の名家でありながら、常陸の半分にしか勢力が及ばない「半国守護」として、長年屈辱を味わってきた佐竹氏。だが、義重の登場によって悲願の常陸統一を果たし、絶頂期を迎える!
守護職の誇りをかけて、乱世を戦い抜いた男の生涯を描く。
文庫書き下ろし。


時代:1589年(天正十七年)〜1612年(慶長十七年)
著者:近衛龍春
出版:PHP文庫
発行:2005年1月

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 ■ 上総介の評価 ★★★★☆

 関東の猛将で「鬼佐竹」と恐れられた佐竹義重の本。彼の鬼と言われた猛将ぶりと数々の戦の詳細が描かれており、智将としての側面も浮き彫りにしています。また、関東(特に常陸と下野)の武将の名前がたくさん出てきて勉強になります。室町初期からの守護職で江戸末期まで家を残した佐竹家(他には島津家しかない)の豊富な史料を読み込んだ作者の成果といえるでしょう。

 ■ 主人公
佐竹義重(さたけよししげ)

 ■ 脇役
和田昭為(わだあきため)

 ■ 登場する武将
佐竹義昭(さたけよしあき) 東義堅(ひがしよしかた)
南義里(みなみよしさと) 東義喬(ひがしよしたか)
北義斯(きたよしつな) 上杉謙信(うえすぎけんしん)
太田三楽斎(おおたさんらくさい) 上野家成(うえのいえなり)
車斯忠(くるまつなただ) 梶原政景(かじわらまさかげ)
小田天庵(おだてんあん) 宇都宮広綱(うつのみやひろつな)
小貫頼安(おぬきよりやす) 東義久(ひがしよしひさ)
結城不説斎(ゆうきふせっさい) 佐竹義宣(さたけよしのぶ)
伊達政宗(だてまさむね) 江戸重通(えどしげみち)

 ■ その他の登場人物
小大納言(こだいなごん) *少将(せいしゅう)

*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人

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2006.07.13
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