鬼作左 組織を育てる"頑固者"の研究


鬼作左組織を育てる“頑固者”の研究 「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」の日本一短い手紙で知られる戦国武将・本多作左衛門。徳川家という組織社会の中で、「いつも主君の立場に立ち、主君にとって一番いいと思うことをやり抜く」という信念を頑なに守り続け、幕府の礎を築くのに貢献した“頑固者”作左衛門の生き方から私たちは何を学ぶのか。
作左衛門が生きた末期は、武士が戦国精神の牙を抜かれ、「ききわけのいい武士」に意識を変えられた時代であった。口のうまい、ソロバン勘定の達者な新しい武士が肩で風切って歩く。それが作左衛門には我慢できない。作左衛門の考える忠誠心とは、「主人が悪いときは命がけで諌める」というものだ。「主人が悪くてもだまって従え」などという規範には抵抗する。そのため次第に主人の徳川家康に冷遇され、不遇に死ぬ。
本書は、家康のためにあえて“汚れ役”に徹し、左遷されながらも信念を貫いた男・本多作左衛門の生き様を描く一冊である。


時代:1565年(永禄八年)〜1596年(慶長元年)
著者:童門冬二
出版:PHP研究所
発行:2001年 11月


以下の書店で購入できます。


Amazon.co.jp アソシエイト
鬼作左
 を買う



鬼作左

を買う



鬼作左
を買う


 ■ 上総介の評価 ★★★★☆

 PHPらしいビジネスマン向けの本です。頑固者・鬼作左こと本多作左衛門重次の一生を描いてます。彼は戦国真っ只中の時代から平和へ移行する時代の流れに対応し切れなかった典型的な武将。しかし徳川四天王もそうですが、関東転封後は徐々に武闘派は遠ざけられるんですね。

 ■ 主人公
本多重次(ほんだしげつぐ)

 ■ 脇役
徳川家康(とくがわいえやす)

 ■ 登場する武将
高力清長(こうりききよなが) 天野康景(あまのやすかげ)
本多正信(ほんだまさのぶ) 豊臣秀吉(とよとみひでよし)
北条氏直(ほうじょううじなお)


 ■ その他の登場人物
旭姫(あさひひめ) 大政所(おおまんどころ)

*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人

HOMEへ戻る 【戦国本一覧

Copyright 2002 All rights reserved. Produced by Kazusanosuke