旗本奴一代

4101329036旗本奴一代 (新潮文庫)
笹沢 左保
新潮社 1988-12

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戦乱の世も遠く去った3代将軍家光の世、徳川の天下取りに尽くした旗本たちは、いまや時代遅れの無骨者として軽んぜられている。その現状を断固として認めない者がいた。旗本奴水野十郎左衛門は、彼らの壊滅を企てる老中松平信綱の野望を砕くため、町奴幡随院長兵衛と密かに連帯する。滅びゆくおのれの運命を知りつつ侍の意地を通した男の生涯を描く長編。


時代:1640年(寛永十七年)〜1664年(寛文四年)
著者:笹沢左保
出版:新潮文庫
発行:1988年12月

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 ■ 上総介の評価 ★★★★★

 江戸初期の三千石の旗本・水野十郎左衛門が主人公です。彼が出てくれば、当然、脇役には幡随院長兵衛と松平信綱が出てきます。それぞれの人物像がしっかりしていて、十郎左衛門の人間の大きさ・重さを引き立てます。軟弱な世の中に対し、慷慨するさまとその膨れ上がった怒りの爆発する最後のシーンには本物の男を感じました。彼も時代に遅れて生まれた人物の一人だったのでしょう。

 ■ 主人公
水野十郎左衛門(みずのじゅうろうざえもん)

 ■ 脇役
松平信綱(まつだいらのぶつな) 幡随院長兵衛(ばんずいいんちょうべえ)

 ■ 登場する武将
*池内三樹三郎(いけうちみきさぶろう) 加賀爪甲斐守(かがづめかいのかみ)
坂部三十郎(さかべさんじゅうろう) 徳川頼宣(とくがわよりのぶ)
*安藤頼母(あんどうたのも) 大久保彦六(おおくぼひころく)
近藤登之助(こんどうのぼりのすけ) *森口好四郎(もりぐちこうしろう)
*正岡又兵衛(まさおかまたべえ) *毛利伝之助(もうりでんのすけ)
*神戸四十郎(かんべしじゅうろう) *竹内勘兵衛(たけうちかんべえ)
徳川家光(とくがわいえみつ) 酒井忠勝(さかいただかつ)
*若林藤吉郎(わかばやしとうきちろう) *織田車之助(おだくるまのすけ)

 ■ その他の登場する人物
*由衣(ゆい) *小高馬之助(こだかうまのすけ)
*島田卜庵(しまだぼくあん) 唐犬権兵衛(とうけんごんべえ)
*喜多八(きたはち) *浜吉(はまきち)
*お糸(おいと) 越前屋久右衛門(えちぜんやきゅうえもん)
徳子(とくこ) *紀州の市十郎(きしゅうのいちじゅうろう)
*保昌庄左衛門(ほしょうしょうざえもん) *お藤(おふじ)
お金(おきん) *登記(とき)
*お絹(おきぬ) *金時金左衛門(きんとききんざえもん)
*雷の十五郎(かみなりのじゅうごろう) *冥土小八(めいどのこはち)
*放駒四郎兵衛(はなれごましろべえ)

*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人

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2008.12.4
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