叛臣

叛臣 (光文社時代小説文庫)
多岐川恭
光文社 2000-07

by G-Tools

「おれは逆賊にはなりたくない」と叫ぶ足利尊氏を歴史に翻弄される愚直な武将として描く「叛臣」。家康の筆頭家老でありながら、裸の愛情を注いでくる秀吉に走った石川数正の、武士の倫理と自己の感情のせめぎ合いを活写する「異端の三河武士」。上下関係の厳しい武家社会にあって、あえて背いて生きることを選択した人間の性格と揺れる感情を丁寧に追った傑作7編。

以下収録作品
◆異端の三河武士
◆叛臣
◆投げられた賽
◆腹中の敵
◆異説　慶安事件
◆春の城
◆末期の手記

時代：1584年（天正十二年）～1590年（天正十八年）
著者：多岐川恭
出版：光文社文庫
発行：2000年7月

以下の書店で購入できます。

叛臣
を買う

叛臣
を買う

叛臣
を買う

叛臣 
を買う

叛臣
を買う

■　上総介の評価
歴史上の叛臣やそれらと関連の人物を描いた短編集。戦国を舞台としたものとして、石川数正・明智光秀・蒲生氏郷・由比正雪・天草四郎など。ミステリー作家としての著者のテクニックが随所に楽しめます。
異端の三河武士　1584年（天正十二年）～1593年（文禄二年）　★★☆☆☆
■　主人公
石川数正（いしかわかずまさ）

■　脇役
徳川家康（とくがわいえやす）

■　登場する武将
於義丸（おぎまる）	石川勝千代（いしかわかつちよ）
本多仙千代（ほんだせんちよ）	豊臣秀吉（とよとみひでよし）
本多作左衛門（ほんださくざえもん）	石田三成（いしだみつなり）
酒井忠次（さかいただつぐ）

投げられた賽　1582年（天正十年）　★★★☆☆
■　主人公
明智光春（あけちみつはる）

■　脇役
明智光秀（あけちみつひで）

腹中の敵　1590年（天正十八年）　★★☆☆☆
■　主人公
蒲生氏郷（がもううじさと）

■　脇役
伊達政宗（だてまさむね）

■　登場する武将
蒲生源左衛門（がもうげんざえもん）

＊印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人