水の城　いまだ落城せず

　水の城　いまだ落城せず

「なぜ、こんな城が!」五万余の軍勢を率いる石田三成は、蓮沼に浮かぶ小城を前に歯がみした。天正十八年(1590)、太閤秀吉が関東の雄・小田原北条家に怒濤のごとく襲いかかった。百を超す支城が次々と陥落する中、なぜか三成が攻略する武蔵・忍城だけが落ちないのだ。足軽・百姓合わせてたった三千人弱の兵力にもかかわらず…。戦国史上類を見ない大攻防戦!書下ろし長編時代小説。

時代：1589年（天正十七年）～1590年（天正十八年）
著者：風野真知雄
出版：祥伝社文庫
発行：2000年5月

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■　上総介の評価　★★★★☆
秀吉の小田原征伐で、小田原城落城後も唯一落ちなかった城・武蔵忍城。この籠城戦を描いた作品です。主人公の成田長親は超マイナーな武将ですが、作者の描き方が大変面白い人物になっています。この作者はかなりマイナー武将を取り扱うので、新作が楽しみです。
■　主人公
成田長親（なりたながちか）

■　脇役
石田三成（いしだみつなり）

■　登場する武将
成田氏長（なりたうじなが）	成田肥前守（なりたひぜんのかみ）
成田泰親（なりたやすちか）	正木丹波（まさきたんば）
＊竹之内十兵衛（たけのうちじゅうべえ）	豊臣秀吉（とよとみひでよし）
大谷吉継（おおたによしつぐ）	浅野長政（あさのながまさ）
真田昌幸（さなだまさゆき）	真田幸村（さなだゆきむら）
徳川家康（とくがわいえやす）	山中長俊（やまなかながとし）
＊松岡石見（まつおかいわみ）

■　その他の登場人物
甲斐姫（かいひめ）	＊栗八（くりはち）
＊多助（たすけ）	＊清右衛門（せいえもん）
＊お菊（おきく）	＊秀範（しゅうはん）

＊印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人