御三家の反逆

4198921725 御三家の反逆 (徳間文庫)
南原 幹雄
徳間書店 2004-12

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三代将軍に家光が就き、徳川幕藩体制は確立された。唯一の脅威は、尾張家に預けられた「聖儒真秘録」。徳川家の命運を左右するこの書を奪還すべく、柳生十兵衛率いる幕府隠密隊は名古屋城に侵入する。御三家と、その廃絶を目論む家光との激闘。


時代:1623年(元和九年)〜1634年(寛永十一年)
著者:南原幹雄
出版:徳間文庫
発行2004年12月

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 ■ 上総介の評価 ★★★★☆

 御三家である尾張・紀伊・水戸の徳川家。外様・譜代大名の粛清が進み、嗣子のいない将軍家光は、将軍位をうかがわれているという脅迫観念にとらわれ、御三家筆頭の尾張徳川家との抗争を始めるというストーリー。主人公の尾張家付家老・成瀬正虎の唐人拳の使い手・御深井の衆と柳生隠密衆との対決など、見所満載の長編です。若干残念なのは、クライマックスである御三家の反逆の終結方法があっけなかったことでした。

 ■ 主人公
成瀬正虎(なるせまさとら)

 ■ 脇役
徳川義直(とくがわよしなお)

 ■ 登場する武将
成瀬正成(なるせまさなり) *林田鶴之助(はやしだつるのすけ)
*鶉千代之助(うずらちよのすけ) *小牧半三郎(こまきはんざぶろう)
*上垣小四郎(かみがきこしろう) *鯖江勘十郎(さばえかんじゅうろう)
松平忠直(まつだいらただなお) 成瀬之成(なるせゆきなり)
徳川秀忠(とくがわひでただ) 徳川家光(とくがわいえみつ)
*安藤又十郎(あんどうまたじゅうろう) 柳生宗矩(やぎゅうむねのり)
徳川頼宣(とくがわよりのぶ) 徳川頼房(とくがわよりふさ)
土井利勝(どいとしかつ) 松平信綱(まつだいらのぶつな)
都築一成(つづきかずなり) 酒井忠勝(さかいただかつ)
柳生十兵衛(やぎゅうじゅうべえ) 竹腰正信(たけこしまさのぶ)
安藤直次(あんどうなおつぐ) 井伊直好(いいなおよし)
*井伊勝孝(いいかつたか)

 ■ その他の登場する人物
*陳元達(ちんげんたつ) 陳元贇(ちんげんぴん)
*重蔵(しげぞう) *米次(よねじ)
*佐吉(さきち) *八百蔵(やおぞう)
*山吹(やまぶき) *およしの方
*庄助(しょうすけ) *西源(せいげん)
*あかね *相良重兵衛(さがらじゅうべえ)
*善右衛門(ぜんえもん) *一雲斎(いちうんさい)
*松ヶ井(まつがい) *伸之助(しんのすけ)
*霧丸(きりまる) *雉子丸(きじまる)
*村木梅之丞(むらきうめのじょう) *仁兵衛(じんべえ)
*五郎蔵(ごろうぞう)

*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人

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2009.5.29
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