運命峠

運命峠 前編
柴田 錬三郎

新潮社 1965-04

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己れの出生の秘密を知らぬ孤高の剣士・秋月六郎太は、九州天草で、豊臣秀頼の遺児・秀也とその母・桂宮蓮子に出会い、自らの運命を大きく変えることになった。六郎太は、柳生隠密党、残忍な甲賀忍者・指なし七兵衛ら徳川方の追手によって母から引き離された秀也を守り育てる決心で、死地を切り開いていく。そして、新都・江戸郊外にようやく隠れ住んだ二人だったが・・・・。

運命峠 後編
柴田 錬三郎

新潮社 1965-05

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豊臣秀頼の遺児・秀也とともに隠れ住む秋月六郎太を、徳川の追手は見逃さなかった。柳生宗矩の率いる柳生隠密党に拉致された秀也を救うため、六郎太は、隠密、野望を抱く忍者の七兵衛、剣鬼・宮本武蔵らと対決する・・・・。我が子秀也の行方を求めて数奇な運命を辿る桂宮蓮子、六郎太を慕う薄幸の美女・千早、将軍暗殺を企てる福島家の残党など、多彩な人物を配して描く時代ロマン。


時代:1617年(元和二年)〜1622年(元和八年)
著者:柴田錬三郎
出版:新潮文庫
発行:1965年5月

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 ■ 上総介の評価 ★★★★★

 家康の六男・松平忠輝の双子の弟・秋月六郎太が主人公。彼の凄まじいまでの迫力のある必殺剣が迫る。そして儚いまでに悲しい千早との愛。心にあたたかいものを持っており、どんな人でも会えば必ず引き付けられる魅力を持った兵法者・六郎太の感動の名作。

 ■ 主人公
*秋月六郎太(あきつきろくろうた)


 ■ 脇役
*豊臣秀也(とよとみひでなり) *千里運天(せんりうんてん)
宮本武蔵(みやもとむさし)

 ■ 登場する武将
*寺沢新十郎(てらさわしんじゅうろう) *佐上源吾(さがみげんご)
*漢家小太郎(かんけこたろう) 朝比奈源右衛門(あさひなげんえもん)
*相馬只四郎(そうまただしろう) *佐久間兵部(さくまひょうぶ)
*加藤宗十郎(かとうそうじゅうろう) *田崎主馬(たさきしゅめ)
松平忠輝(まつだいらただてる) *高田修理丞(たかだしゅりのじょう)
柳生宗矩(やぎゅうむねのり) *花房東吾(はなぶさとうご)
服部半蔵(はっとりはんぞう) 大久保彦左衛門(おおくぼひこざえもん)
柳生十兵衛(やぎゅうじゅうべえ) 徳川家光(とくがわいえみつ)
福島丹波(ふくしまたんば) 土井利勝(どいとしかつ)


 ■ その他の登場人物
*ささ香(ささこう) *伍平(ごへい)
*桂宮蓮子(かつらのみやれんこ) *指なし七兵衛(ゆびなししちべえ)
*天下道人(てんかどうじん) *千早(ちはや)
春日局(かすがのつぼね) *おもん
*お松(おまつ) *仙次(せんじ)
*炎の勘兵衛(ほのおのかんべえ) *雲海(うんかい)
*政代(まさよ) *縞蛇の参太(しまへびのさんた)
*新六郎(しんろくろう) 天海(てんかい)
*無空影郎次(むくうかげろうじ) *鬼面堂太郎(きめんどうたろう)
*蜘蛛の五郎左(くものごろうざ) *降魔剣也斎(こうまけんやさい)

*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人

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松平健 運命峠 ノーカット版
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2005.06.04
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