彷徨える帝

4043659032 彷徨える帝〈上〉 (角川文庫)
角川書店 2005-02

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足利尊氏が幕府を開いてすでに百年、交互に天皇を立てるとの契約は破られ、南北朝合体後も逼塞を余儀なくされた南朝方は、密かに再起を期していた。北畠宗十郎は、その切り札となる後醍醐帝の能面入手を命じられる。一方、その秘密を知る将軍足利義教は、朝比奈範冬に能面奪取の密命を下す。幕府を崩壊させるほどの力が込められた能面の秘密とは?死闘の幕が開く!闇の後南朝時代を壮大なスケールで描いた歴史伝奇小説の傑作。


4043659040 彷徨える帝〈下〉 (角川文庫)
角川書店 2005-02

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かつて今川了俊を謀反に導いた黒色尉の面は将軍足利義教の手に落ちた。白色尉の面に操られた鎌倉公方足利持氏の反乱も義教に鎮圧される。しかし、恐怖政治を強める義教にも苛烈な運命が待ち受けていた。次第に明らかにされる能面の秘密、そして後醍醐帝を怨念へと駆り立てた太古の記憶とは。民衆の決起は何を意味するのか?日本史から抹殺された後南朝時代に大胆な解釈を加え、「天皇とは何か」に挑んだ渾身の大河絵巻。


時代:1438年(永享十年)〜1441年(嘉吉元年)
著者:安部龍太郎
出版:角川文庫
発行2005年02月

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 ■ 上総介の評価 ★★★☆☆

 後醍醐天皇の怨念がこもった3つの能面を中心として、戦国時代に突入する直前の足利義教の時代の南北朝抗争を描いた長編。主人公は南朝方の北畠宗十郎。観阿弥の暗殺から始まり、世阿弥が秘事を明かすスケールの大きな伝奇小説です。

 ■ 主人公
*北畠宗十郎(きたばたけそうじゅうろう)

 ■ 脇役
*朝比奈範冬(あさひなのりふゆ)

 ■ 登場する武将
*北畠道円(きたばたけどうえん) *狩野右馬助(かのううまのすけ)
*望月光政(もちづきみつまさ) 赤松則繁(あかまつのりしげ)
足利義教(あしかがよしのり) *朝比奈泰親(あさひなやすちか)
今川範忠(いまがわのりただ) 赤松満祐(あかまつみつすけ)
赤松教祐(あかまつのりすけ) 赤松貞村(あかまつさだむら)
細川持之(ほそかわもちゆき) 畠山持国(はたけやまもちくに)
*大西兵部(おおにしひょうぶ) 足利持氏(あしかがもちうじ)
上杉憲実(うえすごのりざね)

 ■ その他の登場人物
観阿弥(かんあみ) 世阿弥(ぜあみ)
*北左近(きたさこん) *岳新之助(たけしんのすけ)
*服部孫八(はっとりまごはち) 小倉宮(おぐらのみや)
*南木正盛(なんきまさもり) *河内屋(かわちや)
日野有光(ひのありみつ) 大覚寺義昭(だいかくじぎしょう)
*彦兵衛(ひこべえ) *真矢(まや)
*千代秋丸(ちよあきまる) *清姫(きよひめ)
岡部六左衛門(おかべろくざえもん) *蜥蜴(とかげ)
*空蝉(うつせみ) *お春(おはる)
賢王丸(けんおうまる) 春王丸(はるおうまる)
安王丸(やすおうまる)

*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人

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2010.03.18

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