隠密太平記

隠密太平記
高島城―。湖中に天守閣を屹立させ、諏訪の浮城と呼ばれるこの城郭には、家康の六男にして、かつての越後七十五万石の太守、松平忠輝が蟄居を命じられていた。伊達政宗の長女イロハ姫と婚姻し、人生の絶頂期にあった忠輝にとって、十四年前、徳川家から身に覚えのないまま突きつけられた勘当、流罪の処分は、あまりに厳しく残酷な人生の暗転であった。高島城から松平忠輝公を奪取せよ!幕府を震撼させた伊達政宗謀反の騒乱。その尖兵となって骨肉相食む死闘を繰り広げる忍者兄弟の苛烈な運命。長編時代活劇。





時代:1629年(寛永六年)〜1632年(寛永九年)
著者:南原幹雄
出版:角川文庫
発行:2001年11月

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 ■ 上総介の評価 ★★★★☆

 伊達政宗が家康の六男・松平忠輝を推したて幕府転覆を図るお話です。しかし本当の主人公は幕府隠密・服部伊賀丸と伊達隠密・生駒五郎太の兄弟。彼らの闇の壮絶な戦いが物語を引き立てます。また、伊達側の山伏・雲龍斎と幕府側・南光坊天海の数日間に及ぶ呪詛合戦など、見所盛りだくさんで読みやすい作品です。

 ■ 主人公
松平忠輝(まつだいらただてる) *生駒五郎太(いこまごろうた)

 ■ 脇役
伊達政宗(だてまさむね) *服部伊賀丸(はっとりいがまる)

 ■ 登場する武将
諏訪頼水(すわよりみず) *浅井左内(あさいさない)
*正木右京(まさきうきょう) *千本掃部助(せんぼんかもんのすけ)
*河村長左衛門(かわむらちょうざえもん) *近藤十郎左衛門(こんどうじゅうろうざえもん)
茂庭延元(もにわのぶもと) *畠山義仁(はたけやまよしひと)
*茅野蔵人助(ちのくらんどのすけ) *一文字左馬助(いちもんじさまのすけ)
*石母田修理(いしもだしゅり) 酒井忠世(さかいただよ)
土井利勝(どいとしかつ) 徳川家光(とくがわいえみつ)
酒井忠勝(さかいただかつ) 松平信綱(まつだいらのぶつな)

 ■ その他の登場人物
*丹兵衛(たんべえ) *無哲(むてつ)
*天童岩之助(てんどういわのすけ) *雲龍斎(うんりゅうさい)
南光坊天海(なんこうぼうてんかい) *椿(つばき)
*弥藤次(やとうじ) イロハ姫(いろはひめ)
*服部奈良丸(はっとりならまる) *大福屋吉右衛門(だいふくやよしうえもん)
*曲直瀬道与(まなせどうよ)

*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人

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