風雲児

　風雲児

風雲児〈上〉 (文春文庫)
白石一郎
文藝春秋 1998-01

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慶長15(1610)年、駿府で生れ育った伊勢山田の神主・山田仁左衛門長政は御朱印船で長崎を出港、高山国(台湾)から黄金の都シャム(タイ)のアユタヤに渡った。シャムの女性と結婚し、国王の親衛隊として頭角をあらわし、やがて日本人でありながら、シャムの王族にまで登りつめた一代の快男児・山田長政の波瀾の生涯を描く。

風雲児〈下〉 (文春文庫)
白石一郎
文藝春秋 1998-01

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シャムに渡ってアユタヤの日本人町の頭領となった山田長政は内戦の鎮圧が国王に認められて、宮廷の武将としての頂点に立った。寛永6(1629)年、リゴール国王となったが、翌年、毒薬で非業の死を遂げる。江戸時代、海を渡って異国で41年の生涯を終えた日本人山田長政の夢と冒険を描いた渾身の歴史長篇。

時代：1610年（慶長十五年）頃～1630年（寛永七年）
著者：白石一郎
出版：文春文庫
発行：1998年1月

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■　上総介の評価　★★★★★
大久保忠佐の駕籠かきから、シャムのアユタヤ日本人町の頭領となり、リゴールの国王となった風雲児・山田長政の生涯を描いた小説。白石一郎の書く主人公は常に快男児として描かれ、わくわくするようなストーリーで一気に読めます。
■　主人公
山田長政（やまだながまさ）

■　脇役
＊織田長九郎（おだちょうくろう）	プラーサートトーン

■　登場する武将
＊足立松右衛門（あだちまつえもん）	徳川秀忠（とくがわひでただ）
土井利勝（どいとしかつ）	本多正純（ほんだまさずみ）

■　その他の登場する人物
＊畑中市兵衛（はたなかいちべえ）	＊お松（おまつ）
＊虎若（とらわか）	＊鬼熊（おにくま）
＊猪之吉（いのきち）	＊大西藤内（おおにしとうない）
＊おはつ	＊甚五郎（じんごろう）
＊若杉吉右衛門（わかすぎきちえもん）	＊貞歌（ていか）
＊ひな菊（ひなぎく）	荒木宗太郎（あらきそうたろう）
＊大坪八右衛門（おおつぼはちえもん）	＊張三（ちょうさん）
＊タカラン	＊廣喜（こんぎ）
＊ファン・デル・エルスト	＊チアン
城井久右衛門（きいきゅうえもん）	津田又右衛門（つだまたえもん）
＊おぎん	＊サンサワン王女
ソングタム国王	山田オイン
＊林伝八（はやしでんぱち）	伊藤久太夫（いとうきゅうだゆう）
＊バルカロン	木屋弥三右衛門（きややそうえもん）
以心崇伝（いしんすうでん）	ジェッタ王
シーシン親王	＊オロアン・モンコン
＊ナリット妃	＊カパイン

＊印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人