荒木又右衛門

4569662293荒木又右衛門―「鍵屋の辻の決闘」を演じた伊賀の剣豪 (PHP文庫)
PHP研究所 2004-07

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日本三大仇討ちの一つである「伊賀越えの仇討ち・鍵屋の辻の決闘」――巷間伝わる「荒木又右衛門36人斬り」の仇討ち劇である。ところが、史実は外様大名と旗本の対立という政治的背景をもつ抗争であり、義弟・渡辺数馬の助太刀人として加担した又右衛門側<4人>と河合又五郎ら仇人側<11人>との対決であった。
この決闘で歴史に名をとどめることとなった又右衛門、実は彼の40年余りの生涯は漠とした霧の中にあって、鍵屋の辻でほんの一瞬スポットを浴びただけなのだ。伊賀荒木村に生を受け、柳生心陰流の剣を学ぶ。仇討ち成功の4年後に鳥取藩池田家にお預けの身となり、鳥取に入った17日後、「荒木又右衛門急死」の報が藩庁より公表された。史実として残るのはこの程度であり、死の真相も明かされていない。
本書は、わずかに残る史料等の緻密な検証から、これまで描かれてきた又右衛門像を大胆に捉え直した力作である。
文庫書き下ろし。


時代:1608年(慶長十三年)〜1638年(寛永十五年)
著者:黒部亨
出版:PHP文庫
発行2004年07月

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 ■ 上総介の評価 ★★★★☆

 鍵屋の辻の決闘で有名な荒木又右衛門の生涯を描いた本。この事件以降以外、ほとんどわかっていない又右衛門の前半生を、著者の見事なストーリー構成で書き上げられており、一気に読み終わりました。彼の人間味豊かな人物像は、納得できる内容です。

 ■ 主人公
荒木又右衛門(あらきまたえもん)

 ■ 脇役
*茂平次(もへいじ)

 ■ 登場する武将
服部平左衛門(はっとりへいざえもん) *下柘植ノ弥三(しもつげのやぞう)
服部平兵衛(はっとりへいべえ) 本多政朝(ほんだまさとも)
宮本武蔵(みやもとむさし) 川合武右衛門(かわいぶえもん)
岩本孫右衛門(いわもとまごえもん) 川合甚左衛門(かわいじんざえもん)
渡辺数馬(わたなべかずま) 荒尾志摩(あらおしま)

 ■ その他の登場人物
*下柘植参右衛門(しもつげさんえもん) *志乃(しの)
*服部一郎太(はっとりいちろうた) *とよ
*仙覚坊(せんかくぼう) *草雲軒(そううんけん)
*庄屋の藤五郎(しょうやのとうごろう) *右助(うすけ)
みね *勘兵衛(かんべえ)

*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人

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2010.02.12

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