柳生陰陽剣

　柳生陰陽剣

柳生陰陽剣 (新潮文庫)
荒山徹
新潮社 2008-09-30

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慶長十一年、死の床にあった柳生石舟斎が言い遺した言葉。それは、枕頭に侍っていた新陰流の達人にして、陰陽道の術客でもある柳生友景に、朝鮮妖術師との新たな死闘を覚悟させた。古代よりの怨讐をこえて魔界の王を味方にし、魑魅魍魎をも従えた友景は、後水尾帝の陰陽頭となり、この国を陰謀に陥れようとする者どもと対峙する。痛快無比、奇想天外の歴史大活劇。

時代：1606年（慶長十一年）～1624年（寛永元年）
著者：荒山徹
出版：新潮文庫
発行：2008年9月

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■　上総介の評価　★★★★☆
「十兵衛両断」に収録されている「太閤呪殺陣」の続編にあたる作品。主人公は、新陰流の達人で、優れた霊的能力を持つ柳生友景。彼が、日本と朝鮮を舞台に、日本征服をたくらむ征東行中書省との間で展開される霊的闘争を描いています。しかし三万六千の魔物との交接は必要だったのでしょうか？
■　主人公
柳生友景（やぎゅうともかげ）

■　脇役
鄭仁弘（チョンインホン）	＊柳生眞純（やぎゅうますみ）

■　登場する武将
柳生宗矩（やぎゅうむねのり）	徳川秀忠（とくがわひでただ）
＊熟田津惣左衛門（にぎたづそうざえもん）	真田幸村（さなだゆきむら）
豊臣秀頼（とよとみひでより）	稲葉正成（いなばまさなり）
柳生宗章（やぎゅうむねあき）	＊服部定光（はっとりさだみつ）

■　その他の登場する人物
＊志摩（しま）	崇徳院（すとくいん）
土御門久脩（つちみかどひさなが）	後水尾天皇（ごみずのおてんのう）
光海君李琿（クアンヘグンイホン）	＊棺姫（クワンヒ）
淀殿（よどどの）	春日局（かすがのつぼね）
＊柳生杏姫（やぎゅうへんひ）	＊呉淑鞨（オスカル）
仁穆大妃（インモクタイヒ）	＊安兜冽（アンドレ）
永昌大君（ヨンチャンデグン）	鄭沆（チョンハン）
李?（イグアル）	李貴（イグイ）

＊印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人