城取りの家

4041633362 城取りの家 (角川文庫)
南原 幹雄
角川書店 2000-03

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父祖二代にわたって“城取り”で武功をあげてきた竹中家に生まれ、宿命のようにして難攻不落の要塞、稲葉山城を攻略してゆく半兵衛の人物像を陰影豊かに浮かび上がらせた表題作「城取りの家」。関ケ原役において九州を平定し天下をも望む加藤清正一世一代の野望を描く「虎之助一代」。ほかに福島正則、直江兼続、大月義政など、戦国乱世を駆け抜けた男たちの生と死を綴った雄渾の戦国武将伝。


以下収録作品
虎之助一代
あばれ市松
直江兼続参上
城取りの家
大月一族
赤い軍旗
寝返りの陣


時代:1570年(元亀元年)〜1646年(正保三年)
著者:南原幹雄
出版:角川文庫
発行:2000年3月

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 ■ 上総介の評価

 戦国時代の武将を主人公とした7作が収録された短編集。前半3作は関ヶ原を舞台として、加藤清正・福島正則・直江兼続というおなじみの武将を描いた作品。そして表題作は竹中半兵衛の城取りの話。後半の3作は、マイナー武将を主人公とした苛烈な生き様を描いた作品。大月義政・平賀政康・津月棟行らが、決死の生き残り戦術に賭ける悲哀な小豪族の運命にしびれました。

虎之助一代 1598年(慶長三年)〜1600(慶長五年) ★★★☆☆
 ■ 主人公
加藤虎之助(かとうとらのすけ)

 ■ 脇役
黒田勘兵衛(くろだかんべえ)

 ■ 登場する武将
後藤又兵衛(ごとうまたべえ) 飯田覚兵衛(いいだかくべえ)
森本儀兵衛(もりもとぎへえ)

 ■ その他の登場する人物
*由季(ゆき)

あばれ市松 1600年(慶長五年)〜1621年(元和七年) ★★★☆☆
 ■ 主人公
福島正則(ふくしままさのり)

 ■ 脇役
福島丹波(ふくしまたんば)

 ■ 登場する武将
徳川家康(とくがわいえやす) 津田四郎兵衛(つだしろうべえ)

直江兼続参上 1598年(慶長三年)〜1600年(慶長五年) ★★★☆☆
 ■ 主人公
直江兼続(なおえかねつぐ)

 ■ 登場する武将
樋口主水助(ひぐちもんどのすけ) 上杉景勝(うえすぎかげかつ)
*栃尾三郎左衛門(とちおさぶろうざえもん)

 ■ その他の登場する人物
*安原清右衛門(やすはらせいえもん)

城取りの家 1553年(天文二十二年)〜1564年(永禄七年) ★★★☆☆
 ■ 主人公
竹中半兵衛(たけなかはんべえ)

 ■ 登場する武将
竹中久作(たけなかきゅうさく) 竹中善左衛門(たけなかぜんざえもん)
斎藤竜興(さいとうたつおき) 安藤守就(あんどうもりなり)

 ■ その他の登場する人物
*綱姫(つなひめ)

大月一族 1560年(永禄三年)〜1572年(元亀三年) ★★★★★
 ■ 主人公
*大月義政(おおつきよしまさ)

 ■ 脇役
真田幸隆(さなだゆきたか)

 ■ 登場する武将
*関山正景(せきやままさかげ) *設楽右近(したらうこん)
*三田兵庫(みたひょうご) 武田信玄(たけだしんげん)

 ■ その他の登場する人物
*珠姫(たまひめ)

赤い軍旗 1542年(天文十一年)〜1555年(弘治元年) ★★★★☆
 ■ 主人公
*平賀政康(ひらがまさやす)

 ■ 脇役
*平賀宗隆(ひらがむねたか)

 ■ 登場する武将
*小沼半兵衛(こぬまはんべえ)

 ■ その他の登場する人物
*真木民部(まきみんぶ) *富美(とみ)
*村田源五郎(むらたげんごろう)

寝返りの陣 1548年(天文十七年) ★★★★★
 ■ 主人公
*津月棟行(つづきむねゆき)

 ■ 脇役
*奥村大和(おくむらやまと)

 ■ 登場する武将
*棚倉平八郎(たなくらへいはちろう) *相良庄兵衛(さがらしょうべえ)
*榎九兵衛(えのききゅうべえ)

*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人

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2009.5.1
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