戦国風流武士　前田慶次郎

　戦国風流武士　前田慶次郎

戦国一の傾き者、前田慶次郎。前田利家の甥として幾多の合戦で武功を挙げる一方、本阿弥光悦と茶の湯や伊勢物語を語る風流人でもある。そんな慶次郎はまた希代の悪戯者で、利家を水風呂に叩き込んだり、秀吉の目前で猿廻しを演じてみたりと大活躍。後に上杉景勝に仕え、最後まで自由に生きた一生を描く。

時代：1590年（天正十八年）～1601年（慶長六年）
著者：海音寺潮五郎
出版：文春文庫
発行：2003年8月

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■　上総介の評価　★★★★☆
戦国時代の風流人でありかぶき者であった前田慶次郎利太の話。実に痛快ですがすがしい人物像と、晩年の秀吉の治世や各大名のふがいなさに憤りを感じる慶次郎の姿が描かれています。もう少し豪快さが多ければ満点でした。
■　主人公
前田慶次郎（まえだけいじろう）

■　登場する武将
前田利家（まえだとしいえ）	豊臣秀吉（とよとみひでよし）
村井又兵衛（むらいまたべえ）	名古屋山三郎（なごやさんざぶろう）
直江兼続（なおえかねつぐ）	上杉景勝（うえすぎかげかつ）
岡左内（おかさない）

■　その他の登場人物
本阿弥光悦（ほんあみこうえつ）	お松（おまつ）
＊お篠（おしの）	石川五右衛門（いしかわごえもん）
＊お国（おくに）

＊印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人