悪いやつら 謀将宇喜多直家

悪いやつら謀将宇喜多直家
戦国時代備前、宇喜多直家は少年時、阿呆と蔑まれていたが、それは怨敵・島村入道を欺くための擬態であった。そして、それぞれの思惑を抱いた男たちが集い、物語は複雑な様相を見せていく。武将直家の全半生を描く歴史小説。




時代:1537年(天文六年)〜1559年(永禄二年)
著者:東郷隆
出版:中央公論新社
発行:2003年11月


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 ■ 上総介の評価 ★★★☆☆

 戦国の小悪人の典型・宇喜多直家の前半生のお話。悲惨な幼少時を送った彼が、仇討ちのために仇を超える悪人になって見事果たすまでと、彼を守り立てた小悪人たちを書いています。最後の悪逆非道ぶりは、脇役・西須恵左衛門尉の目を通した形で書かれ、自分を制御しきれなくなった直家の後半生にはあえて触れていないところがあります。

 ■ 主人公
宇喜多直家(うきたなおいえ)

 ■ 脇役
*西須恵左衛門尉(にしすえさえもんのじょう)

 ■ 登場する武将
*浮田四郎兵衛(うきたしろうひょうえ) *和田備後(わだびんご)
*和田辛丸(わだからまる) 島村豊後入道(しまむらぶんごにゅうどう)
浦上宗景(うらがみむねかげ) 浮田国定(うきたくにさだ)
黒田重隆(くろだしげたか) 黒田兵庫助(くろだひょうごのすけ)
*土倉勘九郎(とくらかんくろう) *佐田刑部(さだぎょうぶ)
*延原見徳坊(のぶはらけんとくぼう) *宇野伊織(うのいおり)
*三浦玄蕃(みうらげんば) *服部十次郎(はとりべじゅうじろう)
宇喜多忠家(うきたただいえ)

 ■ その他の登場人物
*服部光乗(はとりべこうじょう) *花王(かおう)
*浮(うき) *雲生(うんじょ)
*八塔丸(はっとうまる) *ほうさい
*砥石殿(といしどの) *大楽院の尼(だいらくいんのあま)
阿部定善(あべていぜん) *伊兵次(いのひょうじ)
*しおで *三介(さんすけ)

*印は著者の創作人物または実在したかどうかは不明な人

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